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ab side
そこから仲良くなるまで時間はかからなかった。
そりゃあもちろん、最初は距離があったけれど。
一度心の扉を開くことができれば、佐久間は自分から寄ってくるようになった。
sk『あ、あ、あべちゃん！』
『ん？』
sk『おれ、赤点回避！あべちゃんのおかげ！！』
sk『あべちゃん、明日空いてる、？』
『ん？空いてるけど』
sk『俺、阿部ちゃんと遊びに行きたい』
sk『んへ、あべちゃん！』
『なぁに、佐久間』
sk『今日のダンス、サイコーだった！！』
佐久間はよく俺にひっついていて、クラスが一緒になればもっと仲良くなって。
俺が佐久間になっちゃうんじゃないか、なんて、そんなこと思うほど彼と一緒にいるようになった。
ゆっくり、じっくり。
確実に芽生えていったこの気持ちを、捨てることなんかしたくなくて。
伝える気はない。
ただ、目の前の愛おしい人の幸せを願いたかった。
あわよくば俺のことを見てくれれば、なんていう下心もあったけど、この関係が心地よかった。
翔太たちにはバレていた。
気づいてないのは佐久間だけ。
それでもいい。
これからも彼の笑顔を見られるのであれば。
そう思っていた矢先だった。
翔太が俺たちを避けるようになって、連絡も途絶え、そのまま消えるように卒業式を迎えたのは。
翔太とのことを喋りたがらない舘さん。
みんな戸惑って、卒業するまでに何とか解決したかったけど叶わなくて。
そのまま、6人はバラバラになってしまった。
個々ではたまに連絡を取っていた。
面倒見のいい深澤は大学には行かず就職したものの、合間を見つけては連絡をしてきたし、何度か会っていた。
照も舘さんも、大学卒業後は疎遠になっていたけれど深澤が繋ぎ止めていた。
佐久間は専門学校卒業後も変わらず月に2回ほどはちゃんと顔を合わせて話をしていた。
そんな日常の中で、やっぱり浮かぶのはあの頃の楽しかった思い出ばかり。
翔太の存在をみんなが探していたと思う。
あの日々は夢ではなくて、ちゃんと6人のものだったと忘れたくなかっただけだった。
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鯱(プロフ) - わたたいさん» すみません、こちらの物語の設定での病のお話はお受けできないです。せっかくコメントしていただいたのにお答えできず、申し訳ないです。 (11月9日 18時) (
レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» 病でも大丈夫ですか？ (11月8日 22時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - わたたいさん» こんばんは。読んでいただきありがとうございます！先にリクエストの内容を教えていただいてもよろしいですか？内容によってはお答えできないかもしれません。返信お待ちしております。 (11月8日 22時) (レス) @page17 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» こんばんは!リクエスト大丈夫ですか？ (11月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - 空白さん» ありがとうございました！！ゆっくりにはなりますが書いていきますのでよろしくお願いします！！ (9月27日 23時) (レス) @page10 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年8月10日 13時
