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「風呂どーも」
dt「ん。フレンチトーストでいい？」
「お、おう。照たちは？」
dt「帰ったよ。照は元々仕事があってふっかは会社から呼び出しだって」
「は！？」
dt「とか言って、多分ふっかは変な気回しただけだと思うけど」
目の前の涼太はいただきます、と手を合わせてフレンチトーストに手をつける。俺も手を合わせて焼きたてのフレンチトーストに手をつけた。
ふわふわ、とろとろ。
久々に口にした涼太の手料理。
それはいつだって俺の好みに合わせられていて。
高校時代は涼太によくお弁当を作ってもらっていたっけ。
「…うま、」
dt「……そう。コーヒーいる？」
「ん、あんがと」
さっさと帰ろうと、2人が帰る時に便乗しようと思ってたけど想定外。帰るタイミングを逃して淹れたてのコーヒーを流し込んだ。
わかってる。この状況はきちんと話せって2人からのメッセージであることも。
もう逃げるなって散々言われて、みんなに迷惑をかけた以上どんな形であれ不安定な関係を終わらせなきゃいけない。
「…彼女？」
dt「は？」
「あ、いや、あのー、歯ブラシ！2本あったから、彼女のかなって」
dt「…あー、」
「食器も！揃えられてて、セットみたいだし。俺が使って大丈夫？ごめんな」
怖い。
涼太の口から“彼女”の言葉が出てしまうのが。
ちゃんと伝える前に、終わっちゃう気がして。
「…りょうた、」
声は震えていた。
情けないほど、弱くて。
「…名前、呼んで、？」
もう一度、俺をあの頃のように。
dt「…渡辺」
「…ちがう、違う」
dt「ダメだよ。俺はもう戻れない」
どこに？とは聞けなかった。
代わりに涙が溢れる。
俺だって戻れない。
当たり前のように涼太の隣を陣取っていたあの頃には。
涼太が隣にいない日々には。
前に進むしかない。過去に囚われるのはもう終わり。
俺も涼太も、もう。
「しょーたって、よんでよ、」
何年も縛られた俺を、解放させて。
それをできるのは涼太しかいないの。
困ったように、ふう、とため息をついた。
涼太の呼吸に合わせて俺も言葉を紡ごうと口を開いた。
dt「翔太、」「好き」
好き。
好きで、好きで仕方ない。
涼太がもう俺を過去にしたのはわかってる。
だからどうか、俺も涼太を過去にさせて。
この感情と共に俺自身を置いていけるよう、背中を押して。
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鯱(プロフ) - わたたいさん» すみません、こちらの物語の設定での病のお話はお受けできないです。せっかくコメントしていただいたのにお答えできず、申し訳ないです。 (11月9日 18時) (
レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» 病でも大丈夫ですか？ (11月8日 22時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - わたたいさん» こんばんは。読んでいただきありがとうございます！先にリクエストの内容を教えていただいてもよろしいですか？内容によってはお答えできないかもしれません。返信お待ちしております。 (11月8日 22時) (レス) @page17 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» こんばんは!リクエスト大丈夫ですか？ (11月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - 空白さん» ありがとうございました！！ゆっくりにはなりますが書いていきますのでよろしくお願いします！！ (9月27日 23時) (レス) @page10 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年8月10日 13時
