本当を見せて ページ1
「…ん、」
明るさを感じて目が覚める。
ぼんやりと映し出された部屋。
自分の部屋じゃないと気づいた瞬間、ガバリと起き上がる。
「…は、」
何、ここ、どこ。
確か昨日は4人と飲んでて、それで…
佐久間の部屋じゃない。なら他3人のはずで、阿部は多分佐久間以外を家に入れないだろう。
なら、照かふっかか。
とりあえずお礼を言おうと立ち上がり、二日酔いでガンガンと痛む頭を抑えながら寝室の扉を開けた。
「…はよ、照」
iw「おはよ。今日休み？」
「ん、休みじゃなかったら飲まねー」
iw「ふは、よかった。ふっかそこで寝てるから起こして」
「ふっかもいんの。つかここ誰ん家？酔い潰れて記憶ないけど照が運んでくれた？」
iw「…あー、いや、」
dt「おはよう。俺の家だけど」
よく知ったその声に、バッと振り返ればそこに立っていたのは涼太。
無表情で、何を考えてるのか読めなくて。
「な、は、？」
iw「あのあとふっかも佐久間も潰れちゃって。佐久間は阿部に任せたけど、流石に俺1人で2人は無理だしってことで頼んだ。翔太を運んだのは、舘さん」
ふい、とこちらに背を向けてふっかを雑に起こす涼太。
……多分、呆れてる。
「あ、あの、涼太」
dt「気分は？よくなったら3人まとめて早く帰ってよ。朝ごはんくらいなら作るから」
「あ、大丈夫… 運んでくれてありがとう、」
dt「……うん。おい深澤起きろ」
fk「んあ、？だてさんじゃあん、」
dt「シャワー浴びてきな。深澤と渡辺」
「…うん」
fk「んん？なんでだてさん家？」
iw「後で説明するから。とりあえずシャキッとしろ」
fk「あたまいてぇ〜、飲みすぎたわ」
iw「セーブしろってお前らは。めっちゃ大変だったんだけど」
「んは、ごめん」
先にシャワーを借りるために洗面所に入る。
整えられた部屋。涼太らしい色合い。
物が少ない俺と違って、ここは生活感があって。
隣り合った歯ブラシ。
一つは女性物なのか、可愛らしい色をしていて。
「…はは、」
そっか。涼太、新しい人ができたんだな。
俺を好きでいてくれた涼太はもういないんだ。
乾いた笑いが出るくらい、心にずっしり重くのしかかる。
たかが歯ブラシ一本。
されど、一本。
もう俺は、涼太の何でもない。
俺がウジウジ、伝えることを怖がったから。
もう帰ろう。
早くこの空間から逃げ出したい。
冷たいままのシャワーを被りながら、自分の心に鍵をかけた。
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鯱(プロフ) - わたたいさん» すみません、こちらの物語の設定での病のお話はお受けできないです。せっかくコメントしていただいたのにお答えできず、申し訳ないです。 (11月9日 18時) (
レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» 病でも大丈夫ですか？ (11月8日 22時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - わたたいさん» こんばんは。読んでいただきありがとうございます！先にリクエストの内容を教えていただいてもよろしいですか？内容によってはお答えできないかもしれません。返信お待ちしております。 (11月8日 22時) (レス) @page17 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 鯱さん» こんばんは!リクエスト大丈夫ですか？ (11月7日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - 空白さん» ありがとうございました！！ゆっくりにはなりますが書いていきますのでよろしくお願いします！！ (9月27日 23時) (レス) @page10 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年8月10日 13時
