・ ページ9
mm side
kj「俺、そろそろ自分の家戻るわ！」
にこ、と俺に笑顔を向けながらそう言い放った康二。
俺は固まり、みんなも驚きの声を上げる。
ab「もう？まだ見えにくいんでしょ？」
kj「どこまで回復するかわからんし、もう回復これ以上せんかもしれん。見えにくい世界やけど、全く見えないわけちゃうし、いつまでもめめんとこおるわけにはいかんから」
ru「えー、もう少しいいじゃん。ここにくれば康二くんに会えるから俺的にはここにいてほしいなぁ」
kj「ふは、ラウールかわええなぁ」
nb「お前、仕事してねーから1人だとお金かかるぞ」
kj「探してん、実は。雇ってくれそうなとこ見つけたんよ。話もつけてある。まあ、最悪東京じゃなくてもええし、実家に戻るってのも一つの案かなぁと思っとるとこ」
fk「いやいやいや、、目黒とちゃんと話した？固まってるけど」
kj「んは、今初めて話したわ。笑 今すぐ出てくわけちゃうし、せっかくみんなおるなら先に言うとこ思って」
iw「そっか。なんかあったら頼れよ。康二が考えて決めたことなら応援する」
dt「俺もかな。でも心配だからちゃんと連絡してね」
sk「こーじが決めたことならいいと思う！でも一人暮らしなら住所教えて。何かあったらすぐ駆けつけるから」
kj「ありがとう。引っ越しもする予定やから、慣れるまではバタバタするけどちゃんとひと段落ついたら連絡する」
目の前で勝手に進んでいく話。
康二が決めたことなら、と賛成派の人と、心配だ、と反対派の人がいる中、康二は笑っていた。
ru「…めめ、めーめ、おーい」
mm「…あ、え、？」
kj「んふ、驚かせてごめんな？俺もう平気やから。ありがとうな、めめ」
ふんわり笑う。
康二の世界で俺はきっとまだはっきり映っていないけど、俺の世界の康二も少しだけぼやけていた。
ab「…目黒、？」
ru「めめ、、」
心配そうに覗き込むメンバー。
康二だけは、何が起きているのかわからずきょとんとした顔をしていた。
mm「…やだ、」
少しだけビブラートがかかった声。
ずっと康二が俺のそばにいてくれることに甘えていたことの、ツケが回ってきたのだと感じた。
kj「めめ？泣いてるん、？」
mm「……康二くん、」
きっと、今を逃せばこれが最後だ。
康二がいないSnowManには未だ慣れてなくて、8人だけのポスターも、写真も違和感しかなくて。
でも家に帰れば康二がいたから。
それで満足してしまっていたことは事実だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 453人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鯱 | 作成日時：2023年8月9日 15時
