ぴんく、みどり、そしてむらさき mmkj ページ7
＊Stay by my side.
『あか、あお、きいろ』『しろ、くろ、おれんじ』の続き
kj side
「康二くーん！」
kj「うおっ」
どすん、と背中からの衝撃。いきなりのことに倒れそうになったけど、後ろに立つ人物によってギュッと抱き止められる。
手首に鎮座する、オレンジ色。
kj「なんや、ラウールか」
ru「康二くん久しぶり」
俺の首筋に顔を埋めてすんすんと匂いを嗅ぐ190センチ。その頭をぽんぽんと撫でてやれば、満足そうに笑う。
kj「そうでもないやろ。こないだも来たやん」
ru「2週間も前じゃん。めめばっかりずるい」
kj「なんや！かわええな！！」
くるっと体を回転させて、未だ俺に長い腕を巻き付ける可愛い年下を抱きしめる。そしたら横からもう一本の長い腕が伸びてきて、俺とラウールを引き離した。
kj「うお、」
mm「何してんだよ。離れろ」
ru「あ！出た！」
mm「出たじゃねえ。ったく、油断もスキもねーな」
俺を引き寄せてラウールに牽制をするめめ。ぎゃあぎゃあと言い返すラウールをよそに、俺は大好きな匂いに包まれてついニヤける。
fk「はいはい、終わり」
ru「めめの意地悪！」
sk「こーじぃ！！」
kj「さっくん！！照にい！！」
iw「久しぶり」
nb「ちょ、佐久間うるせぇ」
ab「ふふっ、相変わらず愛されてるね」
mm「俺のなんで。あげませんよ」
kj「ちょ、やめて、ホンマ恥ずい」
nb「いらねぇよ」
kj「うおおい！！しょっぴー！！」
dt「相変わらずだなぁ、笑」
みんなの笑い声に包まれる。1番近くから好きな人の好きな香りがする。それだけで嬉しくて。
やっぱり9人が好きや。
手術は無事成功した。
俺の世界に光が戻ってきたのだ。
それでも100%元通り、なんてことはやっぱりなくて。
ぼやけた視界。誰が誰だか判別するのはまだ難しい。
ゆっくり少しずつ、視力が回復してきてはいるけれど。
夜1人で外に出るのは難しいまんまだ。
みんなは気を遣ってなのか、手首にメンバーカラーのリストバンドをつけてくれていて。色は判別できるから、それを見てこの人が誰なのかを判断している。
ただ、ラウールの白だけはどうしても見にくくて、代わりにオレンジをつけているけれど。
そのことを本人に謝れば、
ru “これはこれで嬉しいからいいの！”
なんて笑ってつけてくれている。
SnowManを脱退して2年が経った。
いまだに俺には、8人の友達がそばにいる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 453人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鯱 | 作成日時：2023年8月9日 15時
