Stay by my side. 2 (ページ26)

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sk side

fk「…すきだ」

酔っ払った深澤の言葉が、俺の耳に飛び込んで。

どくんと心を揺さぶった。

なぁ、それ何に対して言ったの？
もしかしておれ？なんて。

言葉が詰まって出てこなくて、そうこうしてるうちに酒が回ったふっかは寝てしまって。

あどけない寝顔に愛おしさを感じた。

突然、ﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯと鳴ったのは深澤の携帯。
そこに表示されたのは照だった。

今日深澤が誘ったのはこの唯一無二の理解者で、断られたから俺に誘いが流れてきただけ。

酔っ払った彼の言葉に信憑性は薄くて、そもそも何に対して言ったのかわからないから変な思い込みをもみ消す。鳴ったままの彼の携帯を拝借して、照と電話を繋げ、深澤を回収してくれと頼み込んだ。

よかったな。
深澤、ずっと照のこと見てきたもんな。
一番の理解者である照を好きになるのはおかしいことじゃない。だから、もし照との関係を変えたいと思っての言葉なら、背中を押すから。

好きだから幸せになってほしい、なんてキレイゴトを並べて岩本と深澤を送り出した。

sk「おはよー」

がちゃり、といつもより重たく感じるドアを開ける。
そこにはすでに、深澤の姿。

sk「早いじゃん」
fk「ん、佐久間来るの待ってた」

自分の隣を叩いて俺を誘導しようとまっすぐ見つめてくる。
昨日の今日で何だか勝手に気まずくて、深澤の隣じゃなくて対面になってるソファに腰掛けた。

sk「なーに」
fk「…お前さぁ、…いや、なんでもない。昨日潰れてごめんな」
sk「んにゃ。照からたまたまお前のケータイに着信あったから預けちゃった」
fk「いやほんとびっくりよ。目が覚めたら車ん中で、隣にいわもっさんいるんだもん」
sk「んふふっ、感謝しろよぉ？笑」

お前の背中、押してやったんだから。
その言葉をグッと飲み込んで、にぱっと笑顔を向ける。そしたらふっかは妙に真剣な目をして。

…あ、まずい。
ふっかに心が読まれちゃう。

そう思って慌てて立ち上がった。

sk「飲み物買ってくる〜！」

あのね、お前がおれの嘘を見抜けるように、おれはお前の顔で何をしようとしてるのかぐらい簡単にわかるんだよ。

酔っ払った勢いで放たれたお前の一言に、俺の心はぐちゃぐちゃになっちゃったんだ。

責任取れ、なんて変に女々しいことは言わないから

どうか気づかないで。