Stay by my side. 2 (ページ25)

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淡い、ラベンダー　fksk ページ25

＊リアル

sk side

ふんわり優しい、紫色。

そんな綺麗な色が似合うお前を好きになった。

いつからかなんてわかんないけど、ゆっくりと、時間をかけて好きになったんだ。

fk「佐久間〜」
sk「ん、なーに」
fk「今日メシ行かね？照に振られちった」

ふにゃりと笑う。
一見頼りがいのないやつだけど、本当はちゃんと色々考えて、抱えて。
1人で全部解決させようとするような奴で。

sk「いーよ、ふっかの奢りね」
fk「なんでだよ！佐久間も同い年だろ」

そして、俺の唯一の年上。

ふっかに隠し事したってすぐバレるし、お前の隣に立とうとする俺を甘やかして、俺がちゃんと頼れるように仕向けてくる。
そんな優しさで溢れてるような奴だから。

だからさ、お前へのこの気持ちを隠すのに一苦労なわけ。
バレないように、お前を追い込んでしまわないように。

SnowManのためならなんだってするお前を、縛り付けたくなんかないから。

いつだったかな。
初めてふっかに好意があると気付いたのは。

6人時代からであることは明確で、ずっとドキドキしてて。
好きで好きで仕方なくなることだってあった。

叶わぬ恋でも楽しかった。
ふっかの隣に居られるならそれだけで幸せで。

けど、9人になって横並びじゃなくなった気がして。

突然前後ができた感覚がしたんだ。

ラウールを息子のように可愛がるお前が遠く見えて、横並びだったはずのあべちゃんも目黒達に対して急に“お兄ちゃん感”が出て。
2人だけじゃない。照もだてさまも翔太もおんなじで。

俺だけが取り残されたような感覚があった。

だから必死に2ヶ月しか変わらないふっかの隣に立とうとして、

俺も“お兄ちゃん”になろうとした。

けど、ふっかはそんな俺に気付いてた。
無理すんなって、お前はお前のままみんなと関わっていけばいいんだよって伝えてくれた。

肩の荷が降りた、というか。

変に力が入ってた体がすうっと軽くなる感覚がした。

ふっかの言葉は魔法。
俺の心を救い出すことだってできるし、もちろん苦しめることもできる。

俺自身、というより、俺の心が恋をした。

多分、ふっかのそういうところに。

辞めることなんてできなくて、でも伝えることも許されなくて。
だったら隣に居られればいいやーって。

今のままで十分。

本気でそう、思ってたんだよ。