Stay by my side. 2 (ページ22)

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名脇役には、なりたくない　dtnb ページ22

＊非リアル

dt side

nb「…おれ、結婚すんの、」

とても嬉しそうには見えない表情で、そう呟いた。

dt「…そう、なんだ。おめでとう」
nb「……なんで、って、聞かないんだな」
dt「俺にはもう関係ないことでしょ」

終わったんだよ、とっくに。
俺たちの関係は。

俺がなんと言おうと、お前の運命は変えられない。

なのに。

dt「……なんで、泣きそうなんだよ」

もっと嬉しそうにしろよ。
お前も少なからず、望んだことだろう？

nb「…お前にはわかんないよ」
dt「わかるわけないでしょ」
nb「なんで、、好きって、嘘だったの？」
dt「……嘘なわけないだろ。けど、先に終わらせたのはそっちじゃん」
nb「そう、だけど、」

あの時、なんでだって問い詰めていれば、翔太は何もかも捨てて俺のそばにいたでしょう？

それじゃダメなんだ。
俺がいないと生きていけない翔太にはなって欲しくない。

俺たちだけの世界なんて、最初からどこにも存在しないんだよ。

誰もが主役の物語、なんてあるはずがない。

それぞれ決められた役があって、立ち位置があって。

それを全うしながら自分に合った大きさの幸せを探すんだ。

跡取り息子のお前の人生で、俺は所詮、通過点でしかない。

その物語での、俺の出番は終わったんだ。