ゆびきりげんまん、 rukj ページ18
＊非リアル、教師×学生
ru side
“ラウール、大丈夫やから。”
“んふ、泣くことないやろ？”
“しゃあないなぁ、んなら、約束するか？”
“______ゆびきりげんまん、嘘ついたら、”
ru「……嘘つき。」
針千本、飲んでしまえ。
全てを置いてきた君なんか、大嫌いだ。
母「もう！早く起きなさいってば！！目黒くん来ちゃうでしょ！」
ru「…さむ、、、あと5分、」
母「そう言って1時間寝るでしょうが、あんたは」
毎回の如く母親に乱雑に起こされて、やっと起き上がる。
のそのそと制服に着替えて、顔を洗って髪をとかせば、やっと目が覚める。
俺の毎朝は、こうして回ってる。
mm「でっけーあくび」
ru「んふ、おはよめめ！」
mm「はよ」
ru「今日も後ろ跳ねてるよ」
mm「まじ？どこ？」
髪を触りながら俺の隣を歩き出す。
彼とは高校生になってからの付き合いで、俺より少しだけ背が高い。
まあでも、成長期だから。俺。
きっとクラスで1番背の高い彼を追い越すのはそう遠く無い未来。
mm「…ん？何？」
ru「別にぃ？今日もイケメンだなって」
mm「なんだそれ。笑」
ケラケラ楽しそうに笑う。
めめはさ、大事な友達だから。
この関係を変えたくないんだよ。
mm「…あ、康二くん！」
kj「ん？お、おはようさん」
mm「おはよ。ネクタイ曲がってるよ」
kj「それを言うなら目黒もやで」
mm「ねぇ、まだ学校じゃないんだからめめって呼んでよ。康二くんから目黒って呼ばれるの、本当違和感」
kj「なんでや！ええ加減慣れろて。いくら知り合いでも、今は“教師と生徒”やねんから。目黒も制服着とるときは康二くん呼びやめや」
mm「うざ、大人ぶんな」
kj「大人ぶってるんちゃう。大人やねん」
mm「5つしか変わんねーくせに」
kj「5つもや！！」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ2人。
めめと先生はご近所さんで。
俺と先生は、昔の知り合いだ。
でも、それは俺だけの秘密。
だって、康二くんは。
kj「村上くん、今日の授業、岩本先生休みで俺やから！よろしゅうな！」
俺のことを綺麗さっぱり忘れ去ってしまったから。
俺の知り合いの“向井康二”はいつの間にか死んでいて。
目の前の“向井康二先生”は、知り合いなんかじゃない。
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年8月9日 15時
