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mm side
どこに向かってるのかわからなくなる時が、時々ある。
そんな時、ふと周りを見たらみんながいるから。
その姿が見えたら、また頑張ろうって思えるんだよね。
kj「めめ！起きや！！」
mm「…うるせ、」
kj「んもう！遅刻するで！！」
布団を剥ぎ取られて、冷たい空気に身体が縮こまる。
遠征先であるホテルの同室者は、今回は康二だ。
kj「会場着いたら寝たらええやん。とりあえずはよ起きて」
mm「あと5分」
kj「シャワー浴びるんやろ？あと30分で集合時間やで」
朝から母親のようにせっせと俺の世話をする。
もう、わかったって。
mm「おはよー」
kj「おはようさん！」
ru「おそーい！」
kj「ごめんごめん！」
fk「おはよ。行くかー」
dt「阿部、携帯落としたよ」
sk「っしゃあ！ラストだー！」
ab「佐久間朝からうるさいよ」
nb「ホテルなんだから静かにしろ」
抑えきれないあくびをして小さく伸びをすれば、その姿を見ていたらしい岩本くんがくすりと笑う。
…あー、今日もかっこいいなぁ。
iw「最近調子よさそうじゃん」
mm「…まぁ、みんなといる時はそれなりに」
iw「ふうん？あのままぶっ倒れるかと思ったけど、ちゃんと休めたならよかった」
俺の歩幅に合わせて歩き出す。
彼の隣は落ち着かないけど、嬉しい。
知ってるよ、俺の休みを調節するようマネージャーに言ったんでしょ？
いつも、俺が仕事をセーブできるようにみんながそれとなく動いてくれてたことぐらい気づいてる。
それに気づいて、甘えてた。
だから1人じゃどうにもなんない時があるの。
あの日、見つかったのが岩本くんでよかった。
惚れ直した、というか。
ずっと憧れの対象だった彼を好きになったのはいつなのかよくわかんないけど、でもどうしようもなく胸が高鳴ることが多くて。
伝えられない想いではあるけど、彼と一緒にいられるならこの距離感で十分。
mm「…ありがとう」
iw「うん？」
mm「俺、SnowManでいられるよう頑張るわ」
iw「なんだそれ。笑
これからもいてもらわなきゃ困るんだけど？」
mm「ふは、そっか。でも、これからもSnowManのために仕事するから」
いつかまた、9人で大きなステージに立つために。
俺の仲間はこんなに最高なんだぞって、みんなに知ってもらうために。
iw「ん。応援してる。ありがとな」
俺を見て、優しく笑う。
またドキリと胸が高鳴ったのを感じて、赤くなった頬を隠すように足を速めた。
Fin.
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年8月9日 15時
