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nb side
nb「あれ、ダテさんは？」
sk「涼太なら女の子に呼び出されて出たったよ〜。今月3回目。ほんとモテるよね〜」
ほい、涼太から渡しといてって頼まれた。
そう言いながら涼太のカバンから数学の教科書を取り出して俺に渡す。
…なんだよ。借りにくるってわかってんなら教室にいろっつーの。
女の子に告白されに行ってんじゃねーよ。
黙って受け取れば、佐久間はニヤニヤしながら俺を見つめる。
nb「なんだよ」
sk「もう素直に言っちゃえば？『学校でも涼太に会いたいからワザと教科書忘れてきてます』って」
nb「……は！？」
思わず涼太の綺麗な教科書を落としかけて、慌ててキャッチする。そんな俺の焦り具合を見てケラケラと笑う佐久間。
nb「な、に言ってんだよ」
sk「翔太もほんっと一途だよねぇ。ずーっと涼太のこと好きだもんね。俺が会った時からずっとじゃない？」
nb「は、」
sk「初めて会ったの小1だからぁ、もう10年以上？」
ペラペラと喋り出す佐久間の口を慌てて塞いで、教室を離れる。
…なんでこいつ、そんなに鋭いんだ。
sk「っぷは！もー！何！」
nb「何じゃねぇ！なんで、おま、いつから！？」
sk「えー？ちゃんと気づいたのは小5くらい？でも涼太大好きオーラは初めて会った時から感じてたよ。『おれのりょーた！』ってよく言ってたし」
nb「だっ、、」
sk「それに翔太、中学入ってからしょっちゅう忘れ物するようになったじゃん。その度に涼太に借りてさぁ。俺も別のクラスだったから貸せたのにぃ。」
nb「…別に、涼太が持ってたし」
sk「…んふ、その日涼太のクラスで授業がある教科だけ忘れてきてたもんね？そりゃ涼太持ってるよ。笑」
ニヤニヤと揶揄うように笑う佐久間。くそ、なんで。
sk「中学からじゃない？学校で話さなくなったの。涼太って俺の前でも呼ばなくなったの。でも寂しくて、涼太とのつながりが欲しくてワザと…」
nb「っだあ！もういい！！」
厄介な思春期は、俺と涼太の関係を少し変えた。
…うそ、俺が素直になれなかっただけだけど。
涼太は俺が離れて行っても平気そうで、それが悔しくて。
俺には涼太しかいないのに、なんて。
離れたのは俺の方なのに。
少しでも涼太と話したくて、ガキみたいなことしてる俺。
だからさ、いい加減気づけよバカ。
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鯱(プロフ) - Lateさん» ありがとうございます！！ (6月18日 15時) (
レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
Late(プロフ) - 秋の残香めっちゃよかったです！！書いていただきありがとうございます！これからも応援しています頑張ってください！ (6月18日 8時) (レス) id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - Lateさん» コメントありがとうございます！書きたい欲が出てきたので挑戦してみます！笑 少々お待ちください！！ (6月15日 0時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
Late(プロフ) - コメント失礼します！ずっといわふかの『金木犀』を永遠リピしているのですが、岩本sideも見てみたいなと思いコメント書かせていただきましたー！今後の物語も楽しみにしていますこれからも頑張ってください！ (6月13日 11時) (レス) id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - Lateさん» ありがとうございました！また思いついたら続きを書くかもしれません笑 その時は是非お付き合いください！ (5月20日 23時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年4月19日 16時
