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iw side
ab “あの、隣の部屋の岩本さんですよね？毎朝同じ時間に家出て同じ電車に乗るなんて、ちょっと照れくさいですね。笑”
初めて会話を交わした時、俺は運命だと錯覚した。
ab「…えと、岩本さん？」
iw「…なんですか、それ。阿部さんその会社今すぐ辞めるべきです」
nb「だよな、ひかるもそー思うよな」
dt「俺も同感」
店の客であり、友人のような関係でもある翔太と舘さんから聞かされた阿部さんの会社の話。
あんな風に毎朝爽やかに笑う彼が、毎日嫌がらせを受けるために仕事へ向かっているのだとは1ミリも気付かなかった。
ab「…でも俺、今の会社辞めるつもりは、」
nb「あのなぁ！休日によく熱出す時点で心が悲鳴あげてんだろうが！！」
dt「翔太、怒鳴らない」
nb「それでも俺らにすら頼ってこねーの、ほんとバカ！！」
ab「う、だって、」
dt「阿部はすぐ自分で解決しようとするよね」
うぐ、と図星をつかれたように黙った阿部さん。手で覆い隠された顔はよく見えない。
…時々思ってたけど、あざとい、よなぁ。
iw「…わかりました、じゃあこうしましょう」
阿部さんの笑顔を見るのがもう俺の日課で。
休日は絶対会わないのは体調を崩していたからなのか。
なら、だったら。
せめて俺の手の届く範囲にいて欲しい。
誰にもいえないことを打ち明けて欲しい。
ただのお隣さんの俺を、特別にして欲しい。
iw「帰ってきたら俺の家寄ってください」
ab「…はい？」
iw「一緒に夕飯食べましょうよ。2人で」
ab「いや、え？」
iw「これからは俺のために早く帰ってきてください」
おせっかい。そんなのわかってる。
でも俺は、ずっと阿部さんに好意を持っているから。
好きな人には、笑ってて欲しい。
そう思うことぐらい許して欲しい。
nb「…なるほどね。それ名案。阿部ちゃんはこれからひかるのために残業しない。押し付けられた仕事もちゃんと断る！」
dt「……ちょっと強引だけど、それがいいかもね、今は」
ab「ええ、、？」
舘さんと翔太がこの話に乗ったことにより、阿部さんは渋々、わかった、と言う。
ごめんね、強引だよね。
でもただ阿部さんには幸せでいて欲しいんだよ。
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鯱(プロフ) - Lateさん» ありがとうございます！！ (6月18日 15時) (
レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
Late(プロフ) - 秋の残香めっちゃよかったです！！書いていただきありがとうございます！これからも応援しています頑張ってください！ (6月18日 8時) (レス) id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - Lateさん» コメントありがとうございます！書きたい欲が出てきたので挑戦してみます！笑 少々お待ちください！！ (6月15日 0時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
Late(プロフ) - コメント失礼します！ずっといわふかの『金木犀』を永遠リピしているのですが、岩本sideも見てみたいなと思いコメント書かせていただきましたー！今後の物語も楽しみにしていますこれからも頑張ってください！ (6月13日 11時) (レス) id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - Lateさん» ありがとうございました！また思いついたら続きを書くかもしれません笑 その時は是非お付き合いください！ (5月20日 23時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年4月19日 16時
