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sk side
nb「俺と付き合ってほしい」
sk「…へっ！！？」
まって。まってまって。
なんでクラスの人気者が、ぼっちの俺に告白してるの！？
nb「…別に、人気者じゃねーし。」
ぷく、と頬を膨らませた彼。俺はハッとして口を押さえる。
つい心の声が漏れていたらしい。
nb「俺は佐久間だからいいなって思ったんだけど。まあいいや。返事は今じゃなくていい。でも少しチャンス頂戴」
sk「チャ、ンス？」
nb「ん。俺のことちゃんと知って」
渡辺くんの手が頬に触れる。
人生初の告白に、ブワッと頬が熱くなる感覚がして、それを見た渡辺くんは満足そうに笑った。
nb「…好き、佐久間」
sk「っ！！」
nb「ふはっ！可愛い」
甘い声。甘ったるくて胸焼けしそう。
グッと上げられた顔に渡辺くんの顔が近づく。
sk「わ、たなべくん！」
nb「翔太」
sk「へ、」
nb「翔太って呼んで。そしたらやめる」
sk「……しょーた、」
どくん、どくん。
自分の鼓動が大きく感じて、身体中が熱くなる。
まるで自分が恋をしてる感覚。
名前を呼んでも翔太の動きは止まらなくて。
翔太が目を瞑るから、反射的に目を瞑ってぎゅっと固まる。
nb「……ふはっ」
sk「へ、！？」
ぎゅむ、と頬を潰されて目を開ける。
目の前には緩く笑う翔太。
nb「…キス、されたいの？」
sk「っ！！」
nb「顔真っ赤。期待していいやつ？」
sk「ちがっ！！」
nb「んふ、冗談。でも、」
ちゅ、とおでこにキスをされる。
それはほんの一瞬の出来事で、俺はおでこを抑えながら慌てて翔太から離れる。
nb「次避けなかったら、本当にここにするから」
sk「っは！？」
翔太は自分の唇を指しながらニヤリと笑う。
そのまま俺を残して教室を出て行ってしまった。
1人残された俺はヘナヘナと座り込む。
時間としてはほんの5分の出来事。
それでも俺にとっては目まぐるしい情報量でキャパオーバー。
でも、とりあえず1番に知りたいのは。
sk「……なんで俺ぇ、！？」
放課後、17時。
部活の人以外の生徒はもうほとんど帰っていて。
俺の問いの答えはどこからも返ってこない。
ただ分かるのは、俺の心は一瞬で落とされたということ。
to be continued …
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鯱(プロフ) - Lateさん» ありがとうございます！！ (6月18日 15時) (
レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
Late(プロフ) - 秋の残香めっちゃよかったです！！書いていただきありがとうございます！これからも応援しています頑張ってください！ (6月18日 8時) (レス) id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - Lateさん» コメントありがとうございます！書きたい欲が出てきたので挑戦してみます！笑 少々お待ちください！！ (6月15日 0時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
Late(プロフ) - コメント失礼します！ずっといわふかの『金木犀』を永遠リピしているのですが、岩本sideも見てみたいなと思いコメント書かせていただきましたー！今後の物語も楽しみにしていますこれからも頑張ってください！ (6月13日 11時) (レス) id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
鯱(プロフ) - Lateさん» ありがとうございました！また思いついたら続きを書くかもしれません笑 その時は是非お付き合いください！ (5月20日 23時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年4月19日 16時
