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翔太side
「うわ、青目立つなコレ」
俺が青で、涼太が赤。
双子だから小さい頃からされていた色分け。
その二色が並ぶことにはもう慣れたけど、目の前のドアプレートには、間に綺麗な桃色が塗られていた。
涼「大介がピンクなんだね」
辰「単純に似合いそうだなって。でもみんなそれぞれちゃんと意味あるよ」
「俺らにも？」
辰「うん。決めたのはお前らのお母さんだけど、俺も同じような願いを込めてた。名前みたいなもんだよ」
照が父さんの隣に座って、色分けの理由を聞く。
なに、照も知らないの？
辰「照は光だから。明るく行く道を照らしてくれる。そっちに行けば安心だって思える。だから黄色」
照「…ふは、何それ笑」
辰「翔太は昔からちょっとクールで。でも暖かさと情熱がしっかりあるから。感情しっかり出すタイプだから、空みたいだなって。明るかったり暗かったり、時には雨が降ったり。誰かを笑顔にさせることだってできる。だから青」
「…恥っず」
辰「ふはっ！顔赤！笑
で、涼太はね、誰よりも負けず嫌いだった。だから情熱があって、芯がしっかりしてる子になって欲しくて。あと、周りを大事にできる子に。だから赤だった」
涼「俺、なれてる？」
辰「もちろん。十分なほどに。
亮平は笑顔が爽やかで、マイナスイオンみたいなの感じるから緑。みんなの癒し、みたいな。いい子だし」
照「自慢の息子だよ」
辰「康二はみんなの中心。太陽みたいな。なくてはならない存在。みんなもちろんそうだけど。笑顔の中心にはいつも太陽みたいに笑う康二がいる気がして。だからオレンジにした」
涼「確かに。うん、似合うと思う」
辰「蓮はね、クールで情熱的で、正義感が強い。何にも染まらない感じ？だから黒。蓮には蓮らしくいてほしい」
照「喧嘩っ早いのはなんとかしなきゃだけどな」
辰「真都はこれから何にでもなれるし、いくらでも修正できる。だから白かなって。真都なりの自分をこれから見つけていけるように。誰にでも寄り添える子になってほしい」
翔「真都なら大丈夫だろ」
辰「そう、だね。そうだといいな。
大介はね、愛してあげたいって思わせる何かがあるんだよね。愛情表現も上手だし。これからは、自分のこともっと愛してあげてほしい。自分は愛されてるんだってこと、忘れないでほしくて。だからピンクにしたんだ」
全てに意味を宿した色。
照れくさくて、でも嬉しかった。
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鯱(プロフ) - ぴぃさん» ありがとうございます…！！めちゃめちゃ嬉しいです！ゆっくり更新ですがこれからもよろしくお願いします！ (9月7日 16時) (
レス) @page47 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ - 初めてコメント失礼致します。主様の作品全部好きでいつも見てますが、特にこの作品が好きです。家族のお話って年齢設定だったり関係性を書くのがとても大変だと思いますがいつも温かい家庭を見せてくださりありがとうございます。これからものんびり書いてくださいね。 (8月28日 17時) (レス) id: 25bcef5482 (このIDを非表示/違反報告)
ay(プロフ) - naruyuki0501さん» ありがとうございます。自分なりに何度も何度も書き直しながら書いてるのでゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願いします！ (2023年3月14日 18時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
naruyuki0501(プロフ) - いつも、少しずつみてます。自分も色々悩んでるので読んでで支えになります。救われてます。体調に気を付けて、更新していってください。 (2023年3月14日 15時) (レス) @page16 id: ddb2e6c93f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年2月28日 8時
