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翔太side
「そういや、問題集どんぐらい進んだ？」
大「あんまり。わかんなすぎて」
涼「難しいよね。俺もわかんない」
「今回もやばそうだな、俺ら」
辰「マジ？3人寄ればなんとやらって言うだろ？」
亮「三人寄れば文殊の知恵、ね。」
涼「俺ら3人成績変わんないからほとんど意味ないんだよね」
「わかんねーもんはわかんねー」
辰「なんでだろーなぁ、翔太は本気出せばできたはずなんだけど…」
「なんだそりゃ」
手が空いてるのか、父さんは料理を運びながらも俺らの会話に参加する。
辰「はい、大介のオムライス〜」
大「ほわぁ、おいしそー…」
辰「亮平のパスタね」
亮「ありがとう」
辰「で、いつもの」
「雑だな。さんきゅ」
涼「食べよ。いただきます」
キラキラした目で口にオムライスを運ぶ大介。一緒に暮らすようになってからわかったこと。大介は顔に出やすい。ほら、今だって。
大「んまぁ！！」
辰「ふふっ、よかった」
亮「ほんと美味しそうに食べるよね」
大「美味しいんだもん」
くしゃ、と笑うその顔を見た父さんは満足げにキッチンに戻っていく。ほんと平和、この空間。
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
辰「いらっしゃいま、、」
？「…よぉ、辰哉」
辰「な、んで…」
聞き覚えのあるその声に、俺と涼太は勢いよく振り返る。
父さんは固まり、その声の主は父さんに近寄る。
「っおい！！父さんに触んな！！！」
涼「亮平！後ろに下がってて！！」
亮「えっ、何！？」
今でも鮮明に思い出す、あの日の光景。あの時と同じように父さんの腕を掴む男を、俺は父さんから引き離した。
「…何しにきた」
？「……あれ？お前、あの日のガキか」
涼「警察呼びますよ」
？「お前のせいで俺、刑務所に入れられたんだよ。長かったなあ、初めての刑務所生活。本当ムカつく」
「お前が悪いんだろ、父さんに変に近づきやがって」
？「…なんだと？」
ガッと俺の胸ぐらを掴んだ男。ランチを過ぎた時間ではあるけど、お客さんはまだちらほらいる。父さんは焦ったように俺と男を引き離そうとする。
？「……あ？お前、大介じゃねーか」
大「…」
「あ？」
？「久しぶりだなぁ。デカくなって。
お前を探してたんだよ、俺は」
俺らの後ろにいたはずの大介を見つけ、ドン、と俺を突き放した男は、今度は大介に近づく。大介は怯えたような目をして男を見つめていた。
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鯱(プロフ) - ぴぃさん» ありがとうございます…！！めちゃめちゃ嬉しいです！ゆっくり更新ですがこれからもよろしくお願いします！ (9月7日 16時) (
レス) @page47 id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ - 初めてコメント失礼致します。主様の作品全部好きでいつも見てますが、特にこの作品が好きです。家族のお話って年齢設定だったり関係性を書くのがとても大変だと思いますがいつも温かい家庭を見せてくださりありがとうございます。これからものんびり書いてくださいね。 (8月28日 17時) (レス) id: 25bcef5482 (このIDを非表示/違反報告)
ay(プロフ) - naruyuki0501さん» ありがとうございます。自分なりに何度も何度も書き直しながら書いてるのでゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願いします！ (2023年3月14日 18時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
naruyuki0501(プロフ) - いつも、少しずつみてます。自分も色々悩んでるので読んでで支えになります。救われてます。体調に気を付けて、更新していってください。 (2023年3月14日 15時) (レス) @page16 id: ddb2e6c93f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯱 | 作成日時：2023年2月28日 8時
