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 咄嗟に離した唇の端から飲みきれなかった唾液が零れてしまう。裕翔はそれを逃さず、親指で掬い上げ俺の下唇に塗りたくった。たちまち唇は濡れてベタベタになって。それを拭うように自分で唇を舐め取ると、それを見ていた裕翔の瞳孔が、暗がりでも分かるくらいにグッと開いた。


「なに光くん…すんっごいやらしいことするね」
「え…何のこと…」
「あー…無意識かよ…」


 溜息混じりに呟いた裕翔に、何か変なことでもしただろうかと少し不安になったが、腰の辺りを直に触る指にそれどころじゃなくなった。ゾワゾワする感覚と一緒に脇腹から這い上がる大きな掌。それに合わせてどんどんシャツが捲れて、胸元まで辿り着いた指先が突起を掠めるとビクンと大きく身体が跳ねてしまった。


「っ…!」
「もしかして敏感さん?」
「やっ…そんな…わ、分かんない…っ。びっくりしただけっ…」
「ふふっほんとに?」


 普段感じることのないジンジンした感覚。
 人差し指と親指で摘んでは押し潰され、そしてまたクリクリとこねる動作がそのまま身体の中心へと直結する刺激になって熱を生む。


「んぅ…ふ…っ。んっ」


 声が出そうになるのを我慢しようとしても、代わりに鼻から抜ける息がやけに色っぽくなってしまい同時に高い吐息に変わって。続けざまにそこを口に含まれると、舌先のぬるりとした感触にまた感度が上がって思わず声が出た。


「やぁっ…や、離して…あっ…」


 胸元で揺れる裕翔の髪を掴んで段々重くなる腰の疼きを散らそうと頭を振るのに力が入らない。

こんなの…俺女の子みたいじゃん…。


 そう思いながらも、自分の身体が思った以上に刺激に弱いことを実感していた。




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アキラ(プロフ) - しろくまさん» わっ、しろくまさん早速コメありがとうございます!私の頭の中はゆとひかでいっぱいです(笑)ビジュアル無敵のゆと最高ですー☆にゃんの名前呼びはガチで聞きたい勢です(笑)更新頑張りますね! (2018年7月1日 19時) (レス) id: f169dfc484 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - やって来ました。楽しませていただいています。ゆとひか…いつなんどきもイケメンのゆと君と何しても可愛いひかにゃん。ビジュ最高〜!ひゅーひゅー★ゆとくん呼びは逮捕案件〜萌えすぎる〜!更新、楽しみにしてますね。 (2018年7月1日 11時) (レス) id: f22c03c885 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - こんぺいとうさん» 初めまして!ゆとひか、アリ岡ですか?とても嬉しいです!これからもキュンキュンしてもらえるように頑張りますね(^-^)コメントありがとうございました。 (2018年4月12日 21時) (レス) id: f169dfc484 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう(プロフ) - 初めまして!!読ませて頂きました!ゆとひか……アリ岡ですね。光くん、可愛くて読んでるこっちがきゅんとします。これからも頑張ってくださいね! (2018年4月12日 1時) (レス) id: aef38d8764 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - ねね子さん» ねね子さん、こちらへもコメントありがとうございます!一緒にゆとひかを語れるお仲間さんがいるの、とても嬉しいし心強いです!またゆとひか語りましょうね!まだまだ占ツク慣れないですが、ぼちぼち更新していこうと思ってますので、温かく見守ってください(^ω^) (2018年4月11日 7時) (レス) id: f169dfc484 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アキラ | 作成日時:2018年4月9日 3時

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