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裕翔は獲物に飛びつく勢いで唇を塞いできた。顎を取られてすぐに押し入ってくる舌に一瞬戸惑うも、それに応えようと自分からも舌を伸ばすと、待ち構えていたかのように裕翔の舌が絡んでくる。水分を含んだ音が自分の耳にも届いて、どんどん身体に熱が籠っていくのが分かった。
「…んっ…… ふ…っ」
次々に襲いかかるキスに上手く息継ぎができず、俺は裕翔の背中に回した手で素肌を叩いた。すると僅かに唇が離れ、その隙に息を思い切り吸い込んで肩を揺らす俺に、上唇を触れ合わせたままの裕翔が笑ったのを感じた。
「っ…はぁっ…はぁっ…」
「…光くんって…ズルいね…」
裕翔が囁いた言葉が唇越しに振動で伝わってそれにビクリとする。今までだってキスは何度もしてるのに未だにドキドキしてしまうのは、こうやって毎回のように違う刺激を与えられるから。経験が浅い俺には、裕翔がすること全部が刺激になってしまう。
「こんなウブな反応…ずっとされちゃったら俺たまんないよ」
そう言って首筋を撫でてきて、俺の左側へ顔を埋めてくる。剥き出しになっていた肩が竦んで上がるのを強い力で押さえられ、ノロノロと這う唇の感覚に、代わりに顎が上がった。徐々に降りていくそれが鎖骨に辿り着いた時、少し強めに吸い付く感じがして焦って裕翔の肩を押す。
「っ!…あ、待っ、だめっ」
「ふふっ…大丈夫。残らない程度でやってるから。今はちょっとついてるけど」
そのうち消えるよと笑って、裕翔は吸いついた箇所を指先でトントンと突いた。まるでここについてるよと教えられているみたいで、全身の神経がそこに集中する。
そのまま再び口を塞がれると、熱い裕翔の舌が口内を荒らすように押し入ってきて更に体温が上がった。
どんどん強引になってきてる…。
…こんな裕翔、俺知らないよ…。
普段は優しい裕翔の荒っぽさにドキドキしていると、シャツの裾が捲られ火照り出した肌が冷たい空気に晒された。
「あっ…ゆと…っ」
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アキラ(プロフ) - しろくまさん» わっ、しろくまさん早速コメありがとうございます!私の頭の中はゆとひかでいっぱいです(笑)ビジュアル無敵のゆと最高ですー☆にゃんの名前呼びはガチで聞きたい勢です(笑)更新頑張りますね! (2018年7月1日 19時) (レス) id: f169dfc484 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - やって来ました。楽しませていただいています。ゆとひか…いつなんどきもイケメンのゆと君と何しても可愛いひかにゃん。ビジュ最高〜!ひゅーひゅー★ゆとくん呼びは逮捕案件〜萌えすぎる〜!更新、楽しみにしてますね。 (2018年7月1日 11時) (レス) id: f22c03c885 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - こんぺいとうさん» 初めまして!ゆとひか、アリ岡ですか?とても嬉しいです!これからもキュンキュンしてもらえるように頑張りますね(^-^)コメントありがとうございました。 (2018年4月12日 21時) (レス) id: f169dfc484 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう(プロフ) - 初めまして!!読ませて頂きました!ゆとひか……アリ岡ですね。光くん、可愛くて読んでるこっちがきゅんとします。これからも頑張ってくださいね! (2018年4月12日 1時) (レス) id: aef38d8764 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - ねね子さん» ねね子さん、こちらへもコメントありがとうございます!一緒にゆとひかを語れるお仲間さんがいるの、とても嬉しいし心強いです!またゆとひか語りましょうね!まだまだ占ツク慣れないですが、ぼちぼち更新していこうと思ってますので、温かく見守ってください(^ω^) (2018年4月11日 7時) (レス) id: f169dfc484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アキラ | 作成日時:2018年4月9日 3時