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EP.8 ページ8
家はありません。
私がそう言うと、オレンジ色の頭をした
彼は黙って私をじっと見つめた。
そして少し考えこむような
仕草をして、彼は真っ直ぐこちらを見て口を開いた。
て「…俺の家、来ます？」
「…え？」
て「ちょっと、ていうかめちゃくちゃ汚いんすけど、詳しい事情もわからんし
いきなり知らん男の家とか不安だと思うけど…
なんか、放っておけんし」
そういう彼の目は、今まで私に向けられた
ものとは違って、真剣で、真っ直ぐだった。
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作者名：とーの。 | 作成日時：2018年7月30日 21時
