【MIU404】MIUナチュラル【ｱﾝﾅﾁｭﾗﾙ】

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夜18時。指定されたのは個室の居酒屋。


『おまたせしましたー』

東「時間通り」

三「相手の人たちちょっと遅れるって」

『どんな人なんですか？』

東「お医者さん。しかも、大病院の跡取り」

三「所謂ボンボン」

『はは…。医者に法医学者に刑事って…』

三「なんかやだね」


相手方が来るまで少し話し込んだ。


三「毛利さんたちとは？仕事するの？」

『たまに。伊吹さんがあの人達やる気ないんじゃないのって愚痴ってます』


そんな話しをしていた3人の隣の部屋では、男4人が机を囲んでいた。


久「なんで僕まで…」

伊「しっ！聞こえない」

志「刑事が盗み聞きかよ」

伊「嫌なら帰ればいいだろ。どうせ九ちゃんと同じでAちゃんが気になって着いてきたくせに」

九「私は違いますよ。ただ飲みに…」

伊「陣馬さんの誘いは断るのに？」

九「…」

伊「ほら、六ちゃんもミコトちゃん気になるんでしょ」

久「え…いや」


伊吹が隣の個室に耳をすませていると、隣の部屋から男性の声が聞こえた。


伊「あ。相手来たみたい」

志「伊吹、食いつきすぎだろ」

久「…伊吹さんって、ミコトさんとAさん、どっちがいいんですか？」

伊「え？」

久「だっていっつもお二人の名前聞くので」

伊「どっちもに決まってるでしょー？ふたりともきゅるっとしてる」

九「またきゅるですか」

久「きゅる…？」

志「こういうやつなんだ。気にするな」


□


それから2時間くらいでお開きとなった。
みんな明日は仕事ということで二次会等はなく、連絡先だけ交換して解散した。

男性陣が去っていくと、丁度良く伊吹たちも店から出てきた。


伊「あれー！3人ともこんなとこでどうしたの？」

『…』

三「あぁ、偶然ですね」

東「お、六郎」


少し話して、機捜チームとUDIチームに別れ解散した。


伊「あそこで異性間交流会してたんだね〜」

『…白々しい。隣から気配と話し声聞こえてました』

伊「あれ」

志「お前の声デカかったもんな」

伊「だって心配だったもん！変な男じゃないか」

『大丈夫です。伊吹さんより変な人は犯人意外いないです』

伊「え、なにそれ」

九「それで、いい人はいました？」

志「あ、聞くんだ」

『家柄はいいと思いますが、人柄がダメですね。それに私、好きな人いますし』

志伊九「え」

伊「え、え、え？それは、だれ？」

『…内緒でーす。お疲れさまでしたぁ！』


取り残された男3人はしばらく立ち止まったままだった。

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