【MIU404】MIUナチュラル【ｱﾝﾅﾁｭﾗﾙ】

__5 ページ19

藍が買ってきたベビー用品は、押し入れの奥にしまわれた。

出しておくのもスペースを取るが、しまわれると「お前には必要ない」と言われているようで辛かった。

全く、面倒な感情だ。



藍は変わらず前向きだ。


『あ…今日ハムちゃんと約束してたんだっ！準備しなきゃ』


パタパタと家事を済ませ、着替えようとお気に入りのスカートのホックを閉めようとする。


『…あれ。。届かない…？』


ホックが閉まらない。


『嘘ぉ！これお気に入りなのに…太った…？』


そういえば最近、ポッコリお腹。


『嘘ー…』


とりあえず待ち合わせ時間に間に合うように、ゆったりした服に着替えて家を出た。


ハ「Aちゃん、お菓子食べる？」

『あ…えっと…今日はいいや』

ハ「え？」

『なんか太ったみたいだから…ダイエット』

ハ「そう？別にそんな風には見えないけど」

『あはは』

ハ「ぁ…もしかしてAちゃん。最近、女の子の日なった？」

『え？…ぁ、そういえば、、』


不順だったからあまり気にしてなかった。


『……え、じゃぁ…』


早めにハムちゃんとのお茶会を切り上げて病院に向かった。







帰宅後、そわそわしながら彼の帰りを待った。

0時を回った頃、玄関が開いた。


『あ。藍！』

伊「おわっ！？え、起きてたの？」


リビングに入ってきた藍にバッと抱きつく。


『おかえり！』

伊「なに？テンション高めー？」

『藍もテンション上がるよ。ほら』

伊「ん？」


目の前に出したのは母子手帳。


伊「…」

『…藍？』

伊「マジで！！」


バサッと持っていた上着を床に落とすと抱き抱えられた。


『わっ！藍』

伊「やったぁ！！」


抱き上げたままリビングを一周された。
誰も居ないとは言え客観的に恥ずかしい。


『ちょっと落ち着いて。もう0時回ってるんだし』

伊「あ。はぁい」

『よかった。喜んでくれて』

伊「当たり前だよ！で、どっちどっち？男の子？女の子？」

『まだわかんないよ。4ヶ月だし』

伊「んふふ〜。俺もパパ」

『男の子でも女の子でも可愛がってね』

伊「もち！」


ニコニコでお腹を擦る藍。

女の子ならとことん甘やかして可愛がりそう。
男の子なら一緒にはしゃぎ回って遊びそう。

どっちにしろ


『楽しみだね』

伊「んふふ。俺今超幸せ〜。もちろん、今までもこれからも…幸せにする。Aと、お腹の子。ずっと、、一生」

『…よろしくね。ぱぱ』





*

(長く寝かせていたので落ちがフワッとしました)

【4機捜】赤ずきんちゃん→←__4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す