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【九重】キスしないと出られない部屋 ページ14

《交際2ヶ月の九重と年上クール系彼女》

*



『ん』

九「あ。起きました?」

『…どこ?ここ』

九「さぁ…俺も今目が覚めたばっかで」


真っ白い部屋に扉が一つ。
ノブを回してみるが開かない。


九「どこかに拉致されたんでしょうか」

『…九重』

九「はい」

『見て』


Aさんが持つ紙を見せられ思わず目を見開いた。


九「え…なんですかこれ」

『ドアに挟まってた。「キスしないと出られない部屋」って』

九「え。本気にしてないですよね?」

『してない。けど、ものは試しでしょ?』


そう言って一歩近づく彼女、一歩後ずさる俺。


『なんでさがるの』

九「い、いや…」

『一応付き合ってるんだし、いいじゃん』

九「そう、ですけど」

『それとも嫌?』

九「そうじゃないです!」

『…九重って、私以外と付き合ったことある?』

九「…」

『わぁ、ないんだ』

九「だったら、なんですか…俺は、あなたのこと本気なんですから、最初で最後にしたいんです」

『…』

九「…」

『じゃぁ、、キスしよう』


話しながら一定の距離を保って後ずさっていたらいつの間にか背中が壁についた。


九「っ…」

『…』


怪しく光る瞳。
あまり笑わない彼女のその顔を崩したくなる。
いつもそう思うが敵わない。




彼女の肩を掴み反転させる。壁は彼女の背中を支えた。


『…』

九「こすい。いつも余裕かまして、俺ばっか好きみたいじゃん」


顔を近づけ、キスをするとカチャッと鍵が開く音がした。
顔を離しても彼女の表情は崩れていなかった。


『…』

九「残念です、照れた顔くらい見たかった。行きましょう」


背を向けて部屋を出た。


『…はぁ〜、、誰が「余裕かましてる」よ…。先に好きになったの、私の方なんだから』


先に部屋をでなければ、彼女の真っ赤な顔を見られたかもしれない。





*

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あやか(プロフ) - ありがとうございます!九重くんと2人でバディ組んでるお話みたいです^^お願いします!! (2020年9月3日 21時) (レス) id: 79ee056cfe (このIDを非表示/違反報告)
さめ(プロフ) - 黒猫さん» オチは3人の誰かにしようと思ったのですが、選べず…隊長にしました!楽しんでいただけてよかったです^^ (2020年9月3日 11時) (レス) id: 2020bfd487 (このIDを非表示/違反報告)
さめ(プロフ) - あやかさん» 九重さんすくないから沢山書きたいと思います!リクエストがあればいつでも受け付けてます (2020年9月3日 11時) (レス) id: 2020bfd487 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 異性間交流会の続き書いて下さりありがとうございます!めちゃくちゃ良かったです!好きな人で振り回される三人に笑っちゃいました笑 桔梗隊長!良いですよね!格好良くて素敵で…! (2020年8月30日 14時) (レス) id: 73434d6c80 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 九重くんめっちゃキュンキュンしました!もっと見たいです^ - ^ (2020年8月30日 13時) (レス) id: 79ee056cfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まとい | 作成日時:2020年8月13日 7時

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