その7(伊吹side) ページ15
伊「…っ！？」
銃声が聞こえた。
隣で眠るAちゃんに気づき声をかける。
伊「Aちゃん！A！！」
『…っ、』
伊「大丈夫か」
『ん…一未くん、』
伊「志摩！志摩どこだよ！」
「おはようさん」
伊「…待ってろ」
Aを残し、上から声がして階段を駆け上がると久住がいた。
伊「…志摩どこだ」
「志摩って誰？」
伊「俺らの相棒だ！いんだろ！」
「はぁ？あんたはここに来てからずーっと、あの子とふたりや」
「なぁ、俺と組まへん？」
伊「はぁ？」
「あんた刑事って柄やないもん。あの子も、頭キレそうやしなぁ」
伊「俺は昔の俺みたいなやつを真っ直ぐな道に戻すためにやってんの」
「戻せるん？それ。…どーしても許されへんかったらどうするん！…殺すしかないやん」
伊「…俺は刑事だ」
「…刑事？大事な相棒も守られへんで？」
伊「…あ？」
『伊吹さんっ』
伊「っ！？」
下からAちゃんの声がして急いで階段を駆け下りた。
伊「Aっ！」
Aちゃんは扉の前で立ち尽くし、そのドアノブには血が滴っていた。
『…っ』
伊「…」
恐る恐るドアを開けると、俺とAちゃんの間に血を流した志摩が倒れてきた。
『っ…一未っ！』
伊「…志摩…志摩っ…うぅっ」
Aちゃんが傷口を抑え、必死に止血しようとする中、脇に落ちていた拳銃を見つけ手に取る。
伊「っ！」
久住に向けようとした時、志摩に手を掴まれた。
志「…こ、…な……こ、ろす……ころす、な」
それだけ言うと、志摩は動かなくなった。
伊「…」
『っ…あ、あぁ…』
「…どーするぅ？今なら俺を殺人で逮捕できる。相棒のおかげやなぁ…。刑事でおるか、クズに戻るか」
「まぁ、刑事でおりたいんやったら…」
伊「っ─！」
久住に銃を向けて撃とうとした時、横から銃を奪われ、久住が撃たれた。
伊「…」
隣を見ると、銃を構えるAちゃん。
『…っ、』
ガタッと銃が床に落ちてAちゃんも志摩に泣きついた。
『っ…かずみ…一未、くんっ…やだ、いやだ…』
伊「…志摩、、おい」
『…っく、』
伊「返事しろよ…。Aちゃん泣かせんなって…」
伊「次、泣かせたら…俺が貰うって言ったろ？いいのかー？」
伊「おい……相棒」
─ 何かのスイッチで進む方向を間違える。
─ その時が来るまで、誰にも分からない。
─ だけどさ、どうにかして止められるなら…
─ 止たいよな。
― 最悪の事態になる前に
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雨 - また続けてのコメントですみません...。 物語無事に完結して良かったですね。 物語は完結してしまいましたが...。 その後の2人が気になります...。 (2020年9月13日 14時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 続けてのコメントですみません(>_<) ようやく物語の最後読むことが出来ました...。 ドラマが終わってロスでこの物語も終わってしまったら...。 って思ったら中々読みに来れなくてようやく来れて 読むことが出来ました。 (2020年9月13日 14時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - こんにちは(*^^*) 更新ありがとうございます。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 その9(主人公side)のここの部分 瞬間、久住は橋のに頭をぶつけた。 これ正しくは瞬間、久住は橋にではないんでしょうか？ (2020年9月13日 14時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
メロンパン号 - お疲れ様でした！！志摩との、後日談とか番外編とか書いていただけたら嬉しいです！！ (2020年9月7日 23時) (レス) id: e9a1259486 (このIDを非表示/違反報告)
瑞希(プロフ) - 完結おめでとうございます。いつも楽しみに拝見させていただいてました。志摩さんと夢ちゃんのもどかしいけど、お互い想ってる雰囲気にきゃっきゃしながら楽しみました。志摩さんと夢ちゃんの後日談とか見れたら嬉しいです！ (2020年9月6日 18時) (レス) id: e8f6fb9665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まとい
| 作成日時：2020年9月5日 4時
