03.代行 ページ4
『え？陣馬さんギックリ腰？』
桔「そう。だから、復帰するまで永月は九重と組んで」
志「え！？」
桔「なに？志摩」
志「いえ…。あの隊長、九重も永月も現場経験は浅いですし、万が一に備えて、俺らが付いた方が」
桔「4人一箇所に置く訳には行かない。それなら九重はふたりに着いてもらうけど、あいにく、404は2機捜のヘルプ。401は3機捜のヘルプ。そういう訳には行かない」
志「でしたら！俺が永月と組みます伊吹を九重と」
伊「は？！なんで志摩が決めるわけ！」
志「うるさいっ！お前がAと組んだら絶対！絶っっ対変なことするだろ！」
伊「俺だって刑事だよ！？そんなこと言ったら志摩だってするかもしれないし、九ちゃんだってするかも！！」
九「私はそんなことはしません」
志「お前と一緒が一番危ないって話してんだよ！」
伊「はぁ？好きな子くらい守れますけど？」
志「そういうことじゃない！お前が！あぶねーんだよ！」
『あぁ、始まった。』
桔「全く…永月が関わるといつもこうだな」
九「隊長、私は永月さんと組んでも大丈夫です。ちゃんと任務を全うしますし、現場対応もしっかりやれます」
桔「頼んだ。永月、ちゃんと九重に仕事習ってこい」
『はい！行ってきます！』
A達が出ていったことにも気づかずに、伊吹と口論を繰り返していると、隊長から怒鳴りつけられた。
桔「いつまでやってる！！さっさと任務に着きなさい！」
伊「あ…」
志「…あれ、Aは？」
桔「永月なら九重ともう向かった」
志「…九重ぇぇえ！！」
2人を追いかけ駐車場に向かう。
伊「志摩ー！戸締り！」
◇
志「…」
伊「…志摩」
志「……」
伊「志摩」
志「………」
伊「志摩ー！」
志「なんだよっ」
伊「貧乏ゆすりやめて！気になる！」
無意識に揺すっていた。
志「…」
伊「気になるのは分かるけど、今は任務中だろ」
志「気にしてねぇし」
伊「嘘ついた」
すると、スマホが震えた。
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作者名：まとい
| 作成日時：2020年7月29日 12時
