11.帰れ ページ12
朝はいつも通りだったはず…。
ちょっとおかしいなと思ったのは昼休憩の時だ。
昼食もそこそこに、食べ終わったあとも自分のデスクで何をする訳でもなくボーッとしていた。
志「…A？」
『…』
志「おーい」
『ん…なんでしょ、志摩さん』
志「いや…どうした？ボケっとして」
『えー？なんでしょう？』
会話がイマイチ噛み合わない。
伊「志摩ー、Aちゃーん、午後の密行行こーぜっ」
『はーい』
志「…」
普通…のはずなんだけど、、
そこから夜休憩まで密行。
分駐所に戻ってきた頃に、さすがに異変に気がついた。
志「おい、A」
『んー…はーい』
志「ちょっと顔みせろ」
『なんでしょ』
伊「志摩どーしたの？……あ。Aちゃん、顔赤いよ？」
『えー？』
志「熱あんだろ。お前」
『んー、、そういえば火照るような』
九「体温計…」
『大丈夫ですよー。ちょっと火照るだけで頭痛とか吐き気とかもないんで』
志「いいから計れ」
九重が体温計を持ってき、計らせると
志「37.8…」
伊「ありゃー、、あるねぇ」
『だいじょーぶ』
志「じゃない」
九「どうします？」
陣「帰った方がいいだろ。桔梗には俺から言っとくからよ」
『えー』
志「えーじゃない」
『ダルい』
志「…陣場さん、俺送ってきます。休憩終わるまでには戻るんで」
陣「おう。頼む」
伊「えー！なんで志摩が？じゃぁ俺も！」
陣「ひとりでいいだろ。飯と仮眠は取れる時にとっとけ！」
伊吹をあしらい、Aの荷物を持って車で送った。
『申し訳ございません…』
深深と頭を下げるA。
志「そこまで謝らなくていい。しっかり休め」
『志摩さん、ご飯食べれないんじゃないですか？』
志「コンビニでなんか買って食うよ」
『お詫びになにか作りますよ』
志「いや、お前に作らせるわけいかねーだろ」
『食べれる時に食べとけー！って陣場さん』
志「だから帰りながら食うって」
『仮眠時間も減る』
志「分かった！！じゃぁ、俺が作るから、お前は休んでろ」
無駄に押し問答が長引くとそれこそ時間を食われるしAも休まない。
キッチンを借りて、簡単に卵がゆを作った。
志「食えるか？」
『ありがとうございます』
それをふたりでたべる。
ポツポツと会話をしながら完食。
志「じゃ、俺戻るからな。ちゃんと鍵閉めろよ」
『ありがとうございます』
志「なんかあったら連絡しろ」
『はーい』
軽く頭を撫で、署に戻った。
*
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←10.爆弾発言
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 268人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まとい
| 作成日時：2020年7月29日 12時
