志摩一未の思い その2

その5 ページ5

志摩に電話をしてみたが、すぐに切られた。


伊「なんだよあいつ」

九「いきなり電話するからですよ」

『また直接聞くつもりだったんですか？』

伊「うん。でも、あぁそうだ。って言われたら怖ぇなぁ」

陣「…手紙があったんだよ」


寝ていた陣馬さんが突然話し出した。


『陣馬さん？』

伊「陣馬さん！」

陣「香坂の最後のっ！」


しかし、途中でまた眠った。


九「最後の手紙？…遺書」

『遺書…？』


それから本部に戻り、隊長に掛け合った。


伊「隊長ならなにか知ってるかなーと思って」

九「遺書の事です！香坂刑事の」

伊「手紙な」

桔「帰りなさい。面白半分で調べることじゃない。機密です」

『…』

伊「面白半分じゃないですよ。志摩の相棒だから調べてます」

桔「相棒なんて一時的な物でしょ。仲良くなる必要も、調べる必要も無い」

伊「俺が4機捜に来たのもスイッチだとして…俺が4機捜に入ったのは志摩と組むやつがいなくなって、俺が呼ばれたんでしょ？
玉突きされて入った俺が志摩とAちゃんと組んで犯人追っかけてその1個1個全部がスイッチで…人生じゃん！」

伊「1個1個、大事にしてぇの。諦めたくねぇの。どんなことも」

『…桔梗さん。お願いします。私も、兄の事件の真実を知りたいです。それを知るために警官になったと言っても過言ではありません。……志摩さんと…ついでに伊吹さんとも、全力で一緒に走りたいんです』

桔「…」

伊「"ついで"はいらないでしょ」

桔「…まず、シャワーを浴びて酒を抜いてきなさい」


･

その6(主人公side)→←その4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す