その3 ページ15
伊吹は女の子ふたりの聴取。
俺とAは変な格好をした女性に聴取を始めた。
『倉庫借りてるんですか?』
「ええ、衣装置いてて着替えたりするのに一部屋借りてるんです」
『衣装って、、今着てる…』
「今日イベントがあって急いでるんです」
『コスプレイヤーってやつか…』
志「まず、住所とお名前は」
「ジュリです」
志「つぶったーはIDにはなりません」
伊「志摩、もう全然話になんない。あの子たちネカフェに泊まってる家出少女なんだけど本名も教えない。一人じゃ心折れそうマジで。Aちゃん貸して」
「ねぇ刑事さん。お腹すいた。帰っていい?」
伊「いやダメに決まってるでしょっ」
志「はぁ…。はいどーぞ。メロンパン」
伊「メロンパン楽しみにしてたのに!」
志「また頼め」
「あの、警察の方こそ情報を開示してください。何があったんですか?」
『あの7番倉庫で人が死んでました』
志「真面目にご協力ください」
そういうと、少女ふたりは「幽霊、幽霊」と騒ぎ出した。
志「幽霊?」
伊「見たんだって、7番の前で」
すると、コスプレ女性がじっと8番倉庫を見つめた。
志「…あなた何か知って」
伊「あ分かった!部屋になんかあんのかなぁと思ったけど…隣だ」
『隣?隣って…8番倉庫ですか?』
伊「あぁ」
伊吹の勘に付き合い、8番倉庫を開けた。
志「警察だ。大人しく出てこい」
しかし、どこ探しても人はいない。
伊「んー…勘違いだったのかなぁ…。ニャンつって!」
傍の衣装カバーを開けるとひとりのおっさんがいた。
伊「お前が殺したのか?」
「してませんしてません!」
伊「だったらどうして隠れた?」
志「隣の人とは知り合いですか?」
「いいえ!」
何を聞いても首を振り否定するが、倉庫を見て回ると猫の毛と猫じゃらし。
伊「さぁ話してもらおうか…お前と、猫との関係、」
『…違うでしょ。隣の人との関係聞いてください』
伊「うん。お前と、隣の人との関係は」
「あ…いえ、」
「倉田さん。不用意に話さない方がいい。恫喝して怯えさせ、警察に有利な証言を引き出す」
伊「てか誰?」
「通りすがりの一般人」
伊「いやそんな通りすがりいないでしょ!」
『ずっと気になってたんですけど…服に猫の毛、ついてますよ』
伊「おお?通りすがりの共犯者」
「…はぁ、関わりたくなかったけど、」
そう言って名刺を差し出した。
伊「んん?弁護士…」
志「十三…」
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ミヤ(プロフ) - 質問していいですか? (2020年12月19日 22時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 ドラマ『MIU 404』終わってしまいましたね。。。 (2020年9月5日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - こんばんは(*^^*) 更新ありがとうございます。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2020年8月31日 21時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 【残り話数を使って小話し】無防備のここの部分 相当疲れているのが、起きる気配がない。 心地いいのか、口角が僅かに上がった。 これ正しくは相当疲れているのか、ではないんでしょうか? (2020年8月30日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 読んでいて気が付いたのですが...。 ご報告のここの部分 とにかく来週か楽しみです。 これ正しくはとにかく来週がではないんでしょうか? (2020年8月30日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まとい | 作成日時:2020年8月1日 5時