07.好きなもの ページ8
◆伊吹
分駐所に戻って報告。
志「木島は、彼女のことを認知していませんでしたが、もしかしたら被害者の中にいるかもと…」
九「じゃぁ、その被害者の人たちに聴取を…」
陣「難しいな」
九「なんでですか？ 被害者の情報は当時の資料に保管されてるんですよね？」
志「難しいのはそこじゃない」
陣「仮に当時の被害者に会うことが出来たとしても、話してくれるとは限らねぇ。思い出したくもないだろう」
伊「…」
翌朝、24時間任務終わりに再び彼女のところへ向かった。
伊「やっほー」
『……』
伊「今日はねー…じゃーん！プリ〜ンぷるぷる〜」
『……』
伊「甘いの好きそうだったから。あ、でも今度しょっぱいのも持ってくるね」
「はい」とプリンを開けスプーンを渡すと、握るように持ってちまちまと食べていく。
頻繁に通ったおかげか、最近は少し動いてもあまり怖がらなくなった。
伊「…おいしい？」
コクリと頷く。
そんな彼女に手を伸ばし、頭に載せる。
最初は異常なほど怯えてたからずっと避けてきたけど、、
今日は一瞬肩をビクつかせたくらいで特に怖がりはしなかった。
伊「必ず俺が助けるから。絶対守るからね」
『……』
伊「あ、そうだ。今日もうひとつお土産があるんだ！」
鞄から取り出した一冊の本。
伊「俺からのプレゼント！生き物図鑑」
『……』
伊「君が好きになれる生き物いるかなー？」
色んな生き物の名前を教えながら、パラパラと本を捲っていく。
伊「これがライオンで、これがトラ……次は、海の生き物〜」
『……』
ページをめくると、海の背景に色々な海の生き物の写真が乗ったページに魅了されたような顔の彼女。
伊「海が好きなのかな？」
『……』
無言で1枚の写真を指差す。
伊「ん、これ？ これはね、クラゲ」
『…くらげ』
伊「…そ、クラゲ。これは…へぇ〜、、ミズクラゲって言うんだ」
『くらげ』
彼女が喋ってくれる。それだけでも今は嬉しい。
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ハノン(プロフ) - 完結おめでとうございます‼︎ (4月16日 8時) (
レス) @page50 id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
ハノン(プロフ) - はわ、、、結婚ですか💍はわわ、、、お返事はどうなるんでしょう😇楽しみにしています。 (4月12日 16時) (レス) @page47 id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
karen11061999(プロフ) - 最高です。更新待ってます！ (11月19日 20時) (レス) @page35 id: b38f00e9bf (このIDを非表示/違反報告)
課長封月X(プロフ) - お礼の仕方、、、。切なくて苦しいです、、。お話大好きです！更新楽しみにしてます！ (10月18日 0時) (レス) @page27 id: 160d503e2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん(プロフ) - 最高すぎてお気に入り登録させてもらいました！！更新楽しみにしてます☺︎ (8月10日 3時) (レス) @page12 id: 96f35707a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さめ
| 作成日時：2023年8月3日 14時
