【MIU404】野生刑事がみつけた「それ」

36.写真 ページ37

◆伊吹


伊「あーーーーー」

志「おい。仕事」

伊「手につかねー」

志「今日は九重んとこいんだろ。大丈夫だろ」

伊「だから心配なんだよ！ 何かあったらどーすんの！」

志「なにもないように、九重のところに預けたんだろ」

伊「そうじゃなくてぇーーー！」

志「うるせぇ。さっさと仕事しろ」

伊「志摩の鬼」


午後の仕事に手つかずのまま、、スマホがなった。


伊「……Aだ。…あーーーー！！！」

志「うるせぇ。何だよ」

伊「Aと九重、水族館デートしてる！！」


Aきゅーちゃんと水族館デート!


志「へー」

伊「ずりぃ！！」

志「お前も行ったんだろ。水族館」

伊「俺との思い出だけでいーの！」

志「お前、独占欲強いな」

伊「ご丁寧に写真付きで…」

志「……楽しそうじゃん」


メッセージと一緒に送られてきた写真は、楽しそうにふたりで笑っていた。


伊「あー！もう！A不足！」

志「ほら、これ終わったら密行だ」





◆九重


九「水族館楽しかった？」

『うん！ ありがと、きゅーちゃん』


閉館ギリギリまで水族館を楽しみ、外で夕飯を済ませて帰宅。


九「お風呂溜めてくる」

『はーい』


軽く掃除をしてお湯はりをしてからリビングに戻ると、Aさんが電話をしていた。


『いま帰ってきたよ！ ……うん、帰る途中で食べたっ。あいちゃんは？』


伊吹さんか。

彼女のスマホを画面を見せてもらい、スピーカーにした。


伊＜俺もさっきうどん食べた＞

『ちゃんと休んでね？』

伊＜Aもちゃんとしっかり寝るんだよ。あ、九重と寝るのは禁止。ちゃんと別々の部屋で寝ること！＞

九「俺の家、そんなに部屋ないですけど」

伊＜あ！九重！Aに変なことしてねーだろうな！＞

九「してません。寝る部屋は一緒ですけど、布団は分けるのでご心配なく」

伊＜部屋も別にしろっての！ 九ちゃんがソファーで寝たらっ＞

『でも、誰かいないとちょっと寂しい』

伊＜ぅ……＞


伊吹さんもAさんには弱いらしい。


伊＜じゃぁ、一緒の部屋までは許す……＞

『ありがと！ あいちゃん』

九「ん、、お風呂溜まったみたい」

『…じゃぁ、あいちゃん、お仕事頑張ってね！ 明日お迎え待ってる』

伊＜音速で帰る＞

『おやすみ』

伊＜おやすみ〜＞


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