35.料理担当 ページ36
◆九重
ピンポーン
九「はーい」
チャイムがなり、玄関を開けるとニコニコと笑顔で立つAさん。と、伊吹さん。
『きゅーちゃん、おはよ！』
九「おはよう」
『あいちゃん、お仕事頑張ってね！』
伊「うー……頑張ってくる。きゅーちゃんよろしくね」
九「はい」
本日、401は非番。404は出勤。
それに合わせて、今回Aさんは俺の家に泊まることに、、
『お邪魔しますっ』
九「どうぞ」
『……広ーい！ 綺麗！』
九「そういえば、伊吹さんは官舎だったね。ふたりじゃ狭くない？」
『うーん…きゅーちゃんとか志摩ちゃんの家みたいに広くないけど、あいちゃんもいるし私は好きだよ！』
九「……そっか」
俺の入る隙はなさそう……かな。
九「朝ごはんは食べた？」
『ううん。あいちゃん寝坊して、起きてすぐに出てきた』
九「それならお腹すいたでしょ。俺もまだだから、何か作ろうか」
『……きゅーちゃん！』
九「うん？」
『お料理教えて！』
と、言うことで…
九「包丁気をつけて」
『ん！』
真剣な顔で包丁を握るAさんにこっちは正直ヒヤヒヤ…
九「手はこう軽くグーで・・そうそう」
『………切れた！』
九「上手い上手い！ 卵は割れる？」
『志摩ちゃん家で1回やったよ』
俺から卵を受け取ると、なんかちょっと気合いを入れて割った。
『……ぉ、上手くいった！』
九「ふふ、、上手」
ひとつひとつ上手く出来たことに嬉しそうにするAさん。
『できた！』
教えながら、半分くらいAさんが作ってくれた。
少し時間がかかり、朝昼兼用のご飯となった。
九「いただきます」
『いただきますっ』
九「…ん、美味しい」
『んー！ 美味しくできたっ』
九「Aさんは飲み込みが早いんだね」
『…食べるのが早いってこと？』
九「覚えが早いってこと。勉強ももう高校の問題までやってるんだよね」
『ん、まだ間違いが多いって、志摩ちゃんに怒られるけど』
九「それでも凄いです」
「今日は、どこか行きたいとこある？」
『んー…いつもあいちゃんがいろんなとこ連れてってくれるから』
九「…羨ましいな」
『うーんとね……あ、じゃぁ！』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 220人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハノン(プロフ) - 完結おめでとうございます‼︎ (4月16日 8時) (
レス) @page50 id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
ハノン(プロフ) - はわ、、、結婚ですか💍はわわ、、、お返事はどうなるんでしょう😇楽しみにしています。 (4月12日 16時) (レス) @page47 id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
karen11061999(プロフ) - 最高です。更新待ってます！ (11月19日 20時) (レス) @page35 id: b38f00e9bf (このIDを非表示/違反報告)
課長封月X(プロフ) - お礼の仕方、、、。切なくて苦しいです、、。お話大好きです！更新楽しみにしてます！ (10月18日 0時) (レス) @page27 id: 160d503e2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん(プロフ) - 最高すぎてお気に入り登録させてもらいました！！更新楽しみにしてます☺︎ (8月10日 3時) (レス) @page12 id: 96f35707a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さめ
| 作成日時：2023年8月3日 14時
