【MIU404】野生刑事がみつけた「それ」

31.助け合い ページ32

◆伊吹



陣「先休むぞー」

九「おやすみなさい」

志「おやすみ」

伊「おやすみぃ」


夜11時。
そろそろAも寝るだろうか。
寝る前に電話しておこう。


伊「志摩、ちょっと電話してきていい？」

志「…あぁ」


志摩に許可を得て、一旦外に出て電話をかける。
6回目のコールで出た。


伊「あ。もしもーし」

《あいちゃん！》

伊「ふふ、、どう？寂しくない？」

《……寂しい》

伊「だよね、俺も寂しい……。飯は食った？」

《うん》

伊「風呂入った？」

《入ったよ！》

伊「そっか……じゃ、俺も戻るね」

《…ん》

伊「明日の朝帰るから」

《うん》

伊「……おやすみ」

《……》

伊「…A」

《…おやすみなさい》

伊「うん。おやすみ」


名残惜しく、電話を切った。


伊「明日、絶対定時に上がろう」






翌朝9時。定時。。


伊「おわんねぇー……」

志「あと書類整理だけだ」

伊「俺が一番苦手」


Aと約束したのに……
今朝6時くらいに『おはよう』と連絡が来た。
とりあえず遅くなるって連絡……


志「……」


しようとしたら、志摩が俺の書類を取り上げた。


伊「？」

志「お前は帰ってやれ」

伊「え？」

九「手伝うの今日だけですよ」

陣「こんくらいならあと30分で終わんだろ。先帰れ」

伊「…ありがとー！」

志「今度奢りな」

伊「オッケー！お疲れ！」


身支度をして、家に急いだ。


伊「ただいま！」

『あいちゃん！』


ギューっとすると、もぞもぞと嬉しそうにする。


『お仕事終わり？』

伊「うん、終わった」

『じゃぁ、今日一緒？』

伊「一緒！」


またギューっと顔を埋めてくるA。


伊「どっか行く？」

『…でもあいちゃん疲れてる』

伊「大丈夫。Aの顔見たら吹っ飛んだ！てか、Aちょっとクマできてない？ちゃんと寝た？」

『んー……あいちゃんいないから、何度も起きちゃって』

伊「じゃぁ、ちょっと寝ようか。朝メシ食って、ちょっと寝て起きたらお出かけしよう」

『うんっ』


一日頑張ったのでご褒美。
今日と明日は存分に甘やかしてやろう。



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