【MIU404】野生刑事がみつけた「それ」

27.すきってこと ページ28

◆伊吹



『ねぇ、きゅーちゃん』

九「うん？」

『すきってなに？』

陣志「ﾌﾞっ……」

九「え？」

『昨日、あいちゃんが「すき」って言ってた』

志「伊吹〜……」

陣「伊吹……」

九「伊吹さん…」


Aの発言にみんなが冷めた目を向けてきた。


伊「なんでそんな目で見んだよ！いーじゃん、好きくらい言っても！Aのこと好きなんだもん！」

九「はぁ……なんでそれを俺に聞くの？」

『あいちゃんに聞いてもわかんないもん。「らぶ」とか「らいく」とか…わかんない』

志「はは……」

九「伊吹さん、言うならちゃんと責任もって説明までしてください」

伊「ラブとライク以外にどう説明すりゃいいのさっ」

志「感覚人間の伊吹にはわかんねーよ」

陣「やっぱ桔梗に預けるか？」

志「Aはクラゲが好きだったな」

伊「あ、そうそう！」

志「Aはクラゲを見るとどう思う？」

『ん？ んー………』

志「ちょっと難しいか……ずっと見てたいとか思うか？」

『うん！クラゲずっと見てたい』

志「それが好きってこと」

『じゃぁ、らぶとらいくも一緒？』

志「それは…」

『しまちゃん教えて！』

志「ん……九重に聞け」

九「志摩さん！？」

伊「つまり！Aがクラゲを好きなのが「ライク」で俺がAを好きなのが「ラブ」！」

『んー…』

志「それでわかるわけ無いだろ」

伊「細かいこと気にしないの。俺はAが好き！それだけで十分」


どう説明しても、Aは首を傾げる。


伊「A、俺の事すき？」

『んー……すき！』

伊「んふ、可愛いっ」


多分、今はまだグラゲと同等なんだろうけど、、


陣「いつもこんな調子なのか？」

志「多分、、」

九「本当に伊吹さんに任せっきりで大丈夫でしょうか……俺も全然、Aさんのことみますけど」

伊「だーめ！九ちゃんは特にダメ！」

『きゅーちゃんのお家も行ってみたい』

九「いいよ。来る？」

伊「だーぁ！」


きっと、いつかわかるよ。


『あいちゃんすき、志摩ちゃんすき、きゅーちゃんすき、陣馬さんすき、たいちょーすき』

陣「おー、照れるな」

志「俺も好きだぞー」

九「俺も好きです」

伊「だーっ、俺だけでいいのー！」



・

28.新しいもの→←26.お礼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す