【MIU404】野生刑事がみつけた「それ」

19.勉強 ページ20

◆伊吹


『しまちゃん！できたよ！』

志「よし、丸つけするぞ」


Aを連れて、何度目かの任務。
志摩や陣馬さんにもすっかり懐いて、俺にくっついてる時間が短くなった。


伊「A〜、俺寂しい」

『…あいちゃん！』


そう言えば、ぎゅーっとしてくれる。癒し。


志「36のおっさんが、なにが寂しいだよ」

伊「志摩には俺の気持ちがわかんねーよ！」

志「あー分かんねーよ。A、57点だ。もっと頑張れ」

『はーい…』

伊「57！？すげーじゃん！」

『すげーの？』

伊「俺そんな点数とったことねーよ？」

志「お前よく警察になれたな」

『算数57点！』

伊「すげーすげー！」

『すげー！』

志「はぁ……」

九「志摩さん、そろそろ言葉遣いも矯正した方が…」

志「あぁ……やっぱり伊吹じゃ無理か」

陣「伊吹、お前Aちゃんに何教えてんだ？」

伊「何って……勉強は志摩と九ちゃんが教えてっから……日常のこと？箸は上手に使えるようになったぜ！ペンもちゃんと持てるようになったし」

志「…伊吹、2〜3日Aを預からせてくれ」

伊「え……志摩、俺のAに何しようとしてんの」

志「馬鹿野郎。勉強だ」

伊「そんな2〜3日も勉強漬けにしちゃAが可哀想！」

志「もちろん息抜きもさせる。A、どうだ？」

『？』

志「いわゆる、合宿だ。伊吹が教えられないこともあるだろ」

伊「嫌だよね！？俺と離れちゃうんだよ！」

『……もっと勉強出来るようになりたい』

伊「う……」


そんなキラキラした目で言われては……


志「どうする？」

『志摩ちゃん、勉強教えて！』

志「よし、偉いぞ」




･

20.お泊まり→←18.慣れ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す