【MIU404】野生刑事がみつけた「それ」

17.4機捜 ページ18

◆伊吹


伊「……A〜、、」

『っ…』


出勤のため、「じゃぁ行ってくるね」と家を出ようとしたところ、Aが慌てた様子でしがみついてきた。
背中に回る腕……不安なんだろう。
こんなに懐いてくれたのは嬉しいし可愛いんだけど……


伊「明日、この時間に帰ってくるから、ね？」


フルフルと首を横に振るA。
でもまぁ、無理もないよな……ここに来てまだ1週間も経ってないんだし……。


伊「…っつーわけでぇ、連れてっても大丈夫かな？」

志＜まぁ、そうなると思ってたよ。隊長には俺から説明しとく。多分大丈夫だろうから連れてこい＞

伊「志摩ちゃんサンキュー！」


電話を切って、もう一度Aに声をかける。


伊「Aー？」

『……』

伊「志摩ちゃんが、連れてきてもいいって」

『！』

伊「でも、最初のうちだけだからな。そのうちひとりでお留守番できるようになんねーと」


Aを連れて分駐所へ。


九「初めまして、九重世人です。歳も一番近いからなんでも聞いてください。よろしくお願いします」

『……』

伊「…A、怖くないから」

陣「伊吹より怖くねーだろ」

伊「どーゆう意味？」

九「随分と懐いてますね」


分駐所へ来たはいいが、ずーっと俺に引っ付いたままのA。


伊「ずっと一緒に居たからね」

志「おはようございます。隊長とも話してきました」

九「どうでした？」

志「彼女も不安だろうから、暫くはいいけど、密行で空ける時は俺ら404と同行するようにと。それから、他の隊や部署には内密にとのことです」

陣「まぁ、説明したところでいい顔はしねーだろうな」

志「……覚えてるか？俺の事」

『……』


Aは俺に隠れながら頷いた。


志「暫くよろしくな」



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