不思議な共同生活 (ページ9)

今日:25 hit、昨日:1 hit、合計:4,380 hit

真実ページ9

「あの後・・・皆さんと別れた後、婚約者に会ったんです」

大倉「ん？Aを捨てた男か？」

「はい」

大倉「んで、何かされたんか？」

「いえ・・・お前ホスト遊びしてんのか？って」

大倉「ホスト？俺らか？(笑)」

「で、たまになら遊んでやるって・・・結婚したから愛人にしてやるって」

大倉「なんやそれ」

「最低・・・最低の男なんです」

大倉「もう忘れな・・・」

「忘れたつもりでした、もう何の感情も無いって・・・でも」

大倉「まだ好きなんか？俺らじゃ埋められへんのか？」

「好きじゃない、好きな訳無いじゃない」

大倉「もうええやろ？自分いじめんな」

「忘れたいのに、あの時の感情がフラッシュバックしてきて、何も考えられなくなる・・・自分でもどうにも出来ない」

大倉「いっぱい幸せにするから、そんな記憶追い出す位楽しい事で満たしたるから、忘れろ！」

「こんなに良くしてもらって、これ以上迷惑かけられない」

大倉「そんな事ゆうなや・・・」

「この家を出ます」

大倉「あかん！何処にも行かせへん」

「もう・・・無理」

大倉「いややってー、A」

大倉さんは泣きながら私を求めて来たけど、感情は無かった・・・私は欠陥品だ。

翌朝眠る大倉さんを起こさない様に、私は手荷物ひとつで家を出た。

優しくしてくれてありがとう・・・の手紙を残して