無くなる ページ43
その日の始発で大阪を出た
新幹線で大倉さんはずっと眠っていた
本当に疲れてるのに、無理してくれたんだな・・・
どんどん大倉さんへの気持ちが強くなる。普通の恋愛なんて諦めてたのに、何でここまでしてくれるんたろう・・・本気になったら傷つくだけなのに、もう後戻り出来ない位好きになってる。どうしたら・・・
「大倉さん、東京に着きますよ」
大倉「はやっ！もう着いたん？」
「大丈夫ですか？」
大倉「このまま真っ直ぐ仕事やけど、1人で大丈夫か？」
「はい、帰ってはなちゃんとゴロゴロしときます」
大倉「そうしとき、今日は早く帰れるから」
「はい、気をつけて、行ってらっしゃい」
大倉「ほなね」
「さて、帰るか・・・」
ホテルに預けたはなちゃんを引き取り、家へ向かうと村上さんが待っていた・・・
「おはようございます、どうしたんですか？」
村上「おはよー、朝からごめんな」
「寒いから入って下さい」
村上「昨日帰るんちゃうかった？」
「そうなんですけど、夜の海遊館に居たら帰れなくなってしまって、始発で」
村上「そうなんや・・・大倉とか？」
「はい、無理させてしまいました」
村上「あんな、俺らいつも団体行動やねんかぁ、昨日大倉帰りにおれへんから事務所の人間が大騒ぎしてな、大変やってん」
「知らなかった・・・ごめんなさい」
村上「Aが謝る事ちゃうねんけど、一応こんな事になるでって解ってて欲しかってん」
「もう2度と無い様にします。すみません 」
村上「事務所も恋愛に関してはうるさいから、ここの存在がバレたらやばいねん、大倉にはおれから言うとくから、Aも気ぃつけてな」
「この家が無くなる事もあるって事ですか？」
村上「そうやな、可能性の話やからあんま気にすんな・・・」
「はい・・・」
村上「大丈夫やって、俺ら守ったるから、あんまり考えたらあかんで」
「はい」
村上「じゃ俺も仕事やから、朝から邪魔したな、ほな」
「行ってらっしゃい」
無くなる？この家が？
今の私の全てなのに・・・どうしよう
はなちゃん、私どうしたら良いんだろ・・・
考えてたらもう夕方
あっ！夕飯の順備しなきゃ
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作者名：BLUE ako | 作成日時：2018年1月8日 12時
