無理して ページ31
翌日は渋谷さんが遊びに来た・・・
みんな忙しいはずなのに、大丈夫なのかな？
「まだ横山さんも、大倉さんも帰って無いんですけど、何か飲みますか？」
渋谷「ビールがえーなぁ」
「はい、どうぞ」
渋谷「あの時悪かったな・・・」
「もう忘れました、気にしないで下さい」
渋谷「ずっと謝りたかってんけど、タイミング逃してもぉーて・・・ごめんな」
「大倉さんと横山さんを思ってした事だって聞きました。私が普通では理解されない事をしている事も解ってるから・・・何を言われてもしょうがないんです」
渋谷「話は聞いたし、俺らもう何も言わへんよ、楽しくやったらええねん」
「ありがとう」
「ん？話って？」
渋谷「Aの昔のやつの話」
「えっ？皆さんご存知なんですか？」
渋谷「大倉が心配してな、遊びに来てくれって」
「だから皆さん忙しい中来て下さるんですね、無理しないで、私なら大丈夫だから」
渋谷「そーか、良かった、安心したら腹減ったなぁ」
「ごめんなさい、すぐ用意しますね。好きな物ありますか？」
渋谷「唐揚げー！」
「はい、すぐに」
渋谷「揚げたてってこんな美味いんやな」
「いっぱい作ったので、どうぞ」
渋谷「二人がAの事惚れてもーたの今なら解るわ」
「何ですか？」
渋谷「癒しやな、料理にも愛情たっぷりやから、メンバーも又食べたいってここに集まるんやろな」
「皆さんに伝えて下さい、無理して来なくても大丈夫って、時間のある時にゆっくり遊びに来てって・・・」
渋谷「わかった、伝えとくわな」
渋谷「ごっそさん」
「二人とも留守で、残念でしたね」
渋谷「えーねん、Aとこいつに会いに来てんから、はなちゃぁーん」
「はなちゃん、渋谷さんの事好きみたい」
渋谷「俺猫になりたいねん」
「猫ですか？(笑)」
「こいつみたいに、寒かったら温かい所で寝て、お腹空いたらご飯もらえんねんで、幸せやろ？」
「でもこの子も公園の段ボールの中で震えてたんですよ、今は楽しそうだけど(笑)」
渋谷「そっかぁ、良かったなぁーはなちゃん、Aの事頼むでーおっさんら留守多いからな」
ゴロゴロ・・・みゃぁー
渋谷「解ったんかい、かちこいなぁーはなちゃん、よーしよーし」
ゴロゴロ
渋谷「よし、帰るわ！何かあったら言って来い、俺ら何とかしたるから、1人で悩むなや」
「ありがとう・・・又来てね」
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作者名：BLUE ako | 作成日時：2018年1月8日 12時
