想い出 ページ11
横山「なぁ大倉、二人でどっか行ったとか無いん？」
大倉「服買うの付き合ってもらった位やな」
大倉「横ちょは？どっか想い出の場所とか無いん？」
横山「俺の映画見に行った位やな・・・」
大倉「俺らあんなに尽くしてもらって、何もしてやって無かってんな・・・」
二人は思い出に残る場所も、楽しかった想い出の場所も何にも記憶に無かった
横山「こんなんで幸せにしたるとか、俺良く言うたもんやな、自分に呆れるわ」
大倉「結局Aの誕生日も地元も趣味も何も知らんし、何もしてやれて無いやん・・・見捨てられてもしゃーないわ。」
ピンポーン♪
横山「A？なぁんやすばるか・・・」
すばる「あのなぁ、ずいぶんやな」
横山「ごめんな、今ちょっと・・・」
すばる「おかんから段ボールで荷物大量に届いてな、ここやったら皆来るやろからと思って持って来たで」
横山「ありがとう」
すばる「どーした？随分どよーんとしてるやん、大倉と喧嘩でもしたんか？」
横山「・・・」
すばる「大倉？何で泣いてんねん」
大倉「A出ていって、見つかれへんねん」
すばる「ん？Aなら、来る時タクシーですれ違ったで」
大倉「何処？何処におった？」
すばる「近くやで、車で10分位んとこちゃう？」
横山「近くって何処やねん」
すばる「もうじき帰って来るんちゃうか？」
大倉「だから何処？」
すばる「ほんまに出て行ったんか？その辺買い物でも行ってるんちゃうん？」
横山「これ！置いてあった」
すばる「随分簡単な挨拶やな・・・」
大倉「ちゃかすんやったら、すばるくん帰って」
すばる「実家とか知らんの？」
二人は首を横に振る
すばるは電話をかけはじめた・・・
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作者名：BLUE ako | 作成日時：2018年1月8日 12時
