桜の花の咲く頃 (ページ10)

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10話ページ10

それからは私のたわいも無い話を隆平は大笑いしながら聞いてくれた。

Aお前のお陰で気持ちだいぶ楽になったわ
今まで人と距離を置いてて、上っ面だけ楽しそうに付き合ってきた。
自分の過去の話なんてもってのほかで、人に話す日が来るなんて思ってもみぃーひんかった。

ありがとうな

こちらこそ、こんなに誰かを知りたくてこんなにも誰かを愛しいと思った事無かったから、自分の感情に驚いてる。

俺でえーのか？
もっと普通の奴じゃあかんのか？

隆平以外の事なんて興味無い・・・

多分辛い想いさすと思うで
俺こんなんやから

今更隆平の事嫌いになれないよ

もーしゃーないなー

隆平は照れながら肩をギュッと抱き、おでこに優しくキスをした。

俺Aの事大事にするから・・・

うん

悲しませたりしない、約束する

うん

大好きやで

私も

後は照れくさくてあまり覚えていないけど、隆平のうつ向きながら、顔を真っ赤にしてる可愛い姿だけは忘れない・・・夢の様な長い長い1日が終わった。