桜の花の咲く頃

5話 ページ5

クラスに居たらあんなにバカみたいに明るいのに、屋上に居る隆平君とは別人みたい

どーしたら隆平君の気持ち分かってあげられるのかな？どーしたら彼の心をほぐしてあげられるのかな？

お母さん明日からおむすび2個お弁当と別に作ってー、お弁当の時間までにお腹空いちゃってさー

そんなに食べて大丈夫なの？お年頃なんだから・・・

大丈夫！その分運動するし

わかった、作っておく


隆平君に食べさせて絶対話し聞いてやる！
私は結構打たれ強いからね(笑)


軽快に屋上へ向かう

ねー！隆平君

Aお前えー加減にせーよ！
俺の時間邪魔すんなやー

お母さんお弁当作りすぎて食べきれないの
おむすび食べてくれない？

いや、俺はいらんよ

持って帰ったら又お母さんうるさいからさぁー
お願い・・・

ほんま、今日だけやからな！

うん、ありがとう

えーなーおかんこんな弁当作ってくれて・・・

そう？

感謝せなバチあたんで

聞いて良い？隆平君の所お母さんは？

俺を捨てて出て行った・・・５歳の頃やったかな？

って！何でAにはこんなにぺラペラ喋ってまうんやろ？

私の才能かな？(笑)

アホか？(笑)

クラスの奴には言うなや！俺同情されんの嫌やねん

解ってるよー安心して誰にも言わないから

ごっそさん、美味かったわ

こちらこそ、ありがとう


楽しかったな・・・

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