桜の花の咲く頃

22話 ページ22

それからは、私達の前では笑顔を絶やさず優しいパパで居てくれたけど、実家とは相変わらずみたい。


何で俺が金ださなあかんねん！


アホな事ゆうなや


ガチャ！



どーしたの？



生活費足らんから、金よこせとかアホな事ゆうてるから、ムカついて切ってもーた。



親父の給料みんな使いこんでんねん！あの女



だから止めとけゆーたのに・・・。



実のお母さんにそんな・・・



それでも催促の電話は頻繁に来る様になり、仕方なく300万を都合して、金輪際関わるな！と投げつけて来たと後から話を聞かされた。



私が関わってはいけない話なんだろうけど、どーしたら隆平の気持ちを和らげてあげられるんだろう・・・私の頭はその事でいっぱいになった。



お昼時散歩から帰ると見慣れない女性が玄関の前に立っていた。


あのー、何か御用でしょうか？


あらーあなたが隆平のお嫁さん？可愛いー


その子が私の孫なのね！まぁー初めまして。


隆平のお母さんだ！


あのー何か？


まー！孫に会いに来てもいけないの？


いえ・・・そーいう訳では・・・


隆平居る？


今は仕事で出てますけど・・・


じゃ帰るまで待たせて貰うわ！


あの・・・もー！


お茶位しかありませんが、どーぞ


お酒無いの？気が効かない嫁だねー！


何なの？急に来て！


とりあえず隆平に連絡をしなきゃ




あのね、仕事中ごめん。


珍しいなぁーどないしたん？


お母さん来てる。


はぁ？何処に？


家に


何でやねん！


まさか家に上げて無いやろな？


それが入って来ちゃって・・・隆平帰るの待つって。


解った！すぐに帰るから顔合わすなよ！



それから間もなく隆平が血相変えて戻ってきた。



子供連れて外出ときや・・・



でも・・・



えーから



はい




私は心配だったが、とりあえず公園で時間を潰す事にした。

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