桜の花の咲く頃

17話 ページ17

それから１週間二人は一緒に過ごした

今まで話せなかった分学校の事、隆平の仕事の事、お父さんの事・・・とにかく色々な話をした。


お父さんはまだ治療中だけど、危機は脱して後もう少しで退院出来る予定らしい。


隆平は若さもあって、職場では隆ちゃんと呼ばれおっちゃんらに可愛がって貰ってるそうだ。


今回の怪我もコケたおっちゃんをかばってしてしまったらしく、社長が労災で上手くやってくれるから、お金の心配はいらないと言ってくれてるそうです。


毎日が充実して、楽しい時間はあっという間に過ぎていった・・・


こんなに楽しい毎日送ったら又隆平に会えない日々に戻れるか不安だな・・・


大丈夫やって、俺かて寂しいけどAとは深く心が繋がってるって信じてるから


優しく抱きしめながら耳元で愛してると呟いた


私も


早く卒業して、隆平と一緒に居たいな・・・


せやな、でもお前の人生やから学校しっかり通って、進学するんやろ？


どれだけ時間がかかっても俺待ってるし


でも・・・


でもちゃう、Aは自分のやりたい事投げ出したらあかん！


俺はそれまでに仕事頑張って、お前を色々な面で守れる様な男になっとくから、せやから心配せんでやりたい事やり。


解った・・・私も頑張る


そうして二人の楽しく寂しい１週間は過ぎて行った


隆平は又職場に戻り、私は学校へ・・・


隆平に恥ずかしく無い様に必死で勉強した。
私は毎日こんなに？って位机に向かった。


無事大学にも合格し、春を待つのみって頃になり、生理が無いのに気づいた・・・

元々不規則だったし、受験のストレスもあったしな・・・位に軽く考えていた。


それからしぱらくして、酷い吐き気に襲われた


おかーさん、気持ち悪い・・・


熱は？


熱は無いみたい、とにかく気持ち悪い


じゃ、今日は病院行きましょ
何か変なもんでも食べたんじゃないの？まったく・・・と母はブツブツ言っている


病院に行くとおめでたですね。
産婦人科に行って下さいね


母と二人ではっ？


あんたそんな事する訳無いわよね？


いや、その・・・彼氏が居るの


そんなの初耳よ！どーすんの？これから大学行くのに・・・


あの時かぁー私にはあの隆平と過ごした１週間を思い出していた。


産婦人科の診察を待つ間、動揺と不安と喜びと色々な感情が複雑にからまりあって私はその場で倒れてしまった

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