桜の花の咲く頃

15話 ページ15

私は居てもたっても居られず、隆平の家の前に居た・・・

帰って来るのかどーかと解らないのに
しかも会って何て言うの？

数時間経っていた・・・辺りは真っ暗
帰ろうかと立ち上がった時、遠くから足音が聞こえた。

A？おま・・・何してんねん

冷たっ！どんくらいおったん？

アホやなぁー。

早く部屋入れや！


すぐに部屋を温めてくれ、温かいココアを入れてくれた。


こんなに寒いのに、何してんねん！


・・・


今日は出掛けたんちゃうんか？


・・・


何とか言えや！


・・・


おい！Aって！！


・・・


涙がとめどなく流れて声にならなかった


何で泣いてんねん。いうてくれや？
いきなりどないしてんて？


安田君に聞いた


おー！


私を安田君とくっつけようとしてるの？


・・・


俺今までみたいに、Aの事愛してやれないし、俺はちゃうけどAは普通の高校生なんやから、ちゃんと学校行って、楽しい学生生活を送って欲しいねん。


だからって私と安田君をくっつけるの？
私の気持ちはどーでもいいの？


いや、そーいう訳違うけど・・・


確かに寂しいし不安だし、私だって悩んでる
でも隆平以外の事すきになるなんて考えられない。


解った・・・それでえーんやな？
今までの様にはいかんねんで
それでも俺と居りたいんやな？


当たり前じゃない！



もーわかった、ごめんな・・・
俺もお前以外考えてられへん。
幸せにするって付き合う時に決めてん


隆平抱いて・・・ずっと離れてても寂しく無い位、ずっと隆平を感じられる様に・・・



傷見ても驚かん？
誰にも見せた事ないねん


大丈夫！私は隆平の全てを愛してる
傷も隆平の一部だから、愛せるよ


ありがとう・・・俺もずっとAが欲しかった
後悔せーへん？


うん


その日初めて二人は本当の意味で一つになった。朝まで何度も何度も愛し合った。
深い愛情を互いに感じながら・・・

16話→←14話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す