素敵な隣人(続)(赤) ページ7
暫く歩いていると後ろから凄い勢いで走って来る人が居る、こわっ!
しぶやさん?
「知らん奴に物貰うの怖いから逃げてきてん」
「は?」
「ちょっと走っただけで息切れやわ・・・はぁはぁ」
わざわざ間に合う様に来てくれたとか?まさかね
「やっぱり1人は寂しかったよ」
渋「そーか」
もうちょっとで家だ・・・今渡さなきゃ
「あの・・・しぶやさん、これ」
渋「なに?」
「バレンタインデーでしょ?ずっと好きでした、付き合ってもらえませんか?」
渋「ちなみに俺しぶたにやから」
「えっ?」
渋「しぶたに・・・まぁ何でもえーけど(笑)」
「何で今まで訂正してくれないのー?」
渋「どーでもえーねん」
「で、何で今このタイミングなの?」
渋「好きな奴には名前ちゃんと呼んで欲しいやろ?」
「好きって言った?ねぇ、今好きって言ったよねー?」
渋「うるさい女やなー、好きや」
「解りずらいわ・・・でも嬉しい」
渋「俺の部屋来るか?」
「いいの?」
渋「何度も言わすなや」
「行きます、行かせて下さい」
渋「ほれ、入れや」
「これ同じ間取り?ギターばっかだねー、凄ーい!!」
渋「何でお前はいつもパワフルやねん、疲れへんのか?」
「しぶたにさんがテンション低すぎなんだって」
渋「俺は普通や」
「いやいや、低いって(笑)だから私テンション上げてあげてんのよ」
渋「お礼言わなあかんのか?(笑)」
「まぁ私が楽しんでるだけなんだけどね」
渋「1曲聴かしたろか?こないだ約束したやろ?」
「本当に?めちゃくちゃ嬉しい」
渋「おとなしく聴いとけや」
「うん」
聴いた事の無い曲しぶたにさんの曲なのかな?この声、この歌詞・・・ヤバい・・・涙出て来た。ん?この歌詞私の事?
隣の君は俺の太陽・・・いつまでも明るい光で俺を照らして、あたためて、今の俺には君が全て♪
うそ・・・私の事?
もうこんなに泣かせてどうするつもりよ・・・
渋「何泣いてんねん」
「だって・・・」
渋「お前の為に作ったんやで、俺口下手やから歌でしか気持ち伝えられへんねん」
「こんなに感動したのは、生まれて初めて・・・ありがとう」
渋「こっち来いもう泣くなや、そのうるさい口塞いだる」
急に抱きしめてキスをしてくれた
最高にロマンチックで嬉しいバレンタインデーになった・・・大好き
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作者名:BLUE ako | 作成日時:2018年1月7日 0時