素敵な隣人 (赤) ページ6
お隣さんはイケメンでギターもやるしぶやさん
良く行き帰りで一緒になるんだけど、私が一方的に話して、しぶやさんは、あーとかおーとかの返事だけ・・・でも駅までの徒歩15分の往復が私には楽しみだった
「ねぇしぶやさん、今更だけど何の仕事してるの？」
渋「うーん」
「ギターリストとか？」
渋「まぁ」
「凄いねー！たまにベランダから歌声聞こえて来るんだけど、歌も上手いよねー」
渋「あー」
「今度ちゃんと聴かせてよ」
渋「まぁ、その内な」
「やったねー嬉しい、楽しみにしてるねー」
渋「ほな」
「じゃーねー、又明日」
それ以上でもそれ以下でも無い、こんな関係が半年も続いてる・・・
しぶやさんは近づき過ぎると距離を取るタイプみたいだから、ここから先には怖くて進めなかったけど、明日はバレンタインデー、思い切って明日朝渡してみようかな・・・
「おはよう」
渋「おー」
「今日も寒いねー」
渋「そやな」
・・・
・・・
渋「何や、今朝は大人しいやん」
「そ・・・そうかな？」
渋「いつもだいぶやかましいのに」
「ちょっと、やかましいって酷くない？」
渋「ほんまの事やんか」
「明るいって言ってよーもぉー(笑)」
渋「ほな」
「じゃーねー、行ってらっしゃい」
渋「おー」
結局チョコ渡しそびれちゃったよ・・・ダメだなぁ
その日の帰り道、駅で待つしぶやさんが居た
「しぶやさん誰かと待ち合わせ？」
渋「あー」
「じゃ先に帰るねー」
今日は1人かぁ・・・つまんないなぁ
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作者名：BLUE ako | 作成日時：2018年1月7日 0時
