ペット(橙) ページ15
休日の昼間、リビングで寝てしまった様で身体のあちこちが痛い
やっと起きだしてぼぉーっと外を眺める、子供達がわぁわぁ走り回ってるのを笑顔で眺める
昨日の酒が残っていて完璧な二日酔い・・・
「又やってもぉーたなぁ・・・頭痛っ」」
「お日様ポカポカやから、久しぶりに布団でも干そう」
寝室に戻ると誰か居る・・・ん?誰?
そっと近づくともぞもぞと動き出す
恐る恐る布団の端を少しめくる、女?誰や?しかも裸やん・・・俺何かした?何も覚えてへんねんけど
「あー、起きたんだぁー昨日はありがとう」
「誰・・・ですか?」
「昨日拾われたの、覚えてない?」
「拾ったて・・・全く覚えてへん」
「私ね、彼氏と喧嘩して裸で外に追い出されたの、そんな時寒いやろ?って上着かけてくれて、家においでって」
「うそやん、そんな事ってある訳・・・あっ!少し思い出して来た」
「でしょ?ありがとう、迷惑かかるから帰るね」
「ちょ!待てってそんな格好で外出たらあかんて」
「大丈夫誰も見てないし」
「アホか?服かしたるから待てって」
「お兄さん優しいね」
見も知らん人に俺何してんやろ?でもさすがに素っ裸は捕まるやろ?とにかく早く帰ってもらお
「おい、何を勝手に・・・」
「コーヒー飲んでからでも良い?朝コーヒー飲まないと頭まわらなくて」
「ええけど・・・」
「お兄さん美味しいコーヒー豆飲んでるんだねー、あー幸せ」
「俺普段あんま贅沢せーへんから、コーヒー位はな・・・」
何で裸でコーヒー飲んでて恥ずかしく無いんや?しかも知らん奴の前やのに、ヤバい奴なのか?
「ほれ、早う服着ろって」
「服着るのどの位ぶりかな・・・あったかいね」
よく見ると身体中にアザやキズがある、一体こいつは何なんだ?虐待?
「なぁ、何で裸やねん、それに身体のキズどうしたんや?」
「彼氏がね服着るの嫌がるの、だから1歩も外出ないし出られない」
「何やねん、何で別れへんねん・・・おかしいってそんなん」
「私は彼のペットなんだって、だからご主人様のご機嫌損ねるとたまに追い出されちゃうの」
「この寒空に?裸で?彼氏頭おかしいで、それでも好きなんか?」
「もう好きとか嫌いとかじゃ無いの、あそこに戻らなきゃって・・・しいて言えば義務かな?」
俺には解らん世界の話やわ・・・このまま帰らせてえーんやろか?あかんやろ?でもどうしたら・・・
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作者名:BLUE ako | 作成日時:2018年1月7日 0時