転生水木くんは今世はゲゲゲ一家と関わりたくない！【ゲ謎】

＿＿もしかして＿＿ ページ5

「そろそろ帰ろうかな〜」





「いいんじゃないか？いい時間になってきた頃だしな」







あれからしばらく時間が経った。




俺は、ずっとショッピングに連れ回されていたため、結構くたくたになっていた。



それに、女のスタミナってすごいなと改めて実感した。



次誘われた時は結構気をつけないとな…。と思いながら、ショッピングしていたところから出て、家に帰る道に着いた瞬間。








「ん？あそこにいるのって、もしかして鬼太郎？」




そう、妹の"まな"が言った。







「知り合いか？…って、ん？」






鬼太郎…………、今、鬼太郎って言ったか？？？？？








………………。いやいやいや、気のせいだろ。










鬼太郎という名は前世、沢山聞いたし呼んできた名だった。そう、鬼太郎はゲゲ郎と岩子さんの息子だ。






まぁまぁまぁ、落ち着け俺。一旦深呼吸だ。







鬼太郎という名前の人は結構他にもいるだろうし、大丈夫だろ…。








そう、きっと同名なだけで別人だろう。
うんうん、自分を無理やり納得させながら、ちらっと、妹の視線の先を見てみると、















……。















わぁ、俺の知っている鬼太郎とそっくりだ。










いや、あの感じ、本物の鬼太郎として間違いないだろ。ゲゲ郎に似た目、岩子さんと同じ髪色。



間違いなく俺が前世に育てた鬼太郎そのものだった。







思わず鬼太郎の成長に涙しそうになったが、それと同時に俺は焦っていた。









まずい逃げなければ。











俺は直感的にそう感じ取った。鬼太郎がいるということはセットでゲゲ郎もいるということ。バレるのは勘弁して欲しい。せっかく今まで隠し通せれたんだ。このままでは水の泡になってしまう。





自分勝手でとても申し訳ないが、俺は逃げるという選択をした。






「……まな、すまんな。俺は少し用事を思い出したから、先に帰るわ！」

　




「え！？ちょっと！」







そう俺はまなに言った。まなは俺を引き止めようとしたが、俺はバレるが怖く、妹の呼びかけにも答えられず、そのまま走り去ってしまった。
どうかバレませんように！と心で祈りながら。

＿＿まなside＿＿→←＿＿出掛ける＿＿

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