TWENTYEIGHT ページ28
祥生side
叶奈ちゃんにアピールできないまま月日は経つばかりで
何やっとんのやろ、ほんま、
自分が奥手すぎるのがあかんのは分かっとるんやけど、
叶奈ちゃんは翔也が好きってわかってるから尚更やなぁ
しかもその翔也に背中押されるからなんだかなぁ
行動起こしたいにも起こせへんねんな...
考えちゃうからな、僕...
お人好しなんか、弱虫なんか、
今日は雨か、
部活もないしな、傘持っといてよかった
翔「ラッキー！」
なんか翔也が言っとる
いつも通りやなぁ笑
雨なのにラッキーとか意味わからん笑
碧海の顔笑
やっぱおもろいな、あの二人笑
よし、帰りや
ん？翔也がこっちへ走ってきた
「翔也？どしたん」
翔「祥生、傘あるでしょ
叶奈ちゃん入れてあげな」
は？無理に決まっとるやん！
何を言うかと思えば！
「ええ、無理やって」
翔「いける！じゃね！」
言うだけ言って帰るんかい！
あぁ、確かに叶奈ちゃん困ってるわ、
どうしよう、もぅ、
...あぁ！うじうじしててもしょうがない！
変わるんや、
「叶奈ちゃん？傘ないんなら...入らへん？」
言った！言ってもうた、！
叶「いいの、?!ありがとう祥生
てかなんでちゃん付けるん？呼び捨てでいいのに」
あ、意外と気にせんのや
意識してないってことやんな辛いわ、
てか...
呼び捨て?!ええ?!(時差)
「叶、奈...」
叶「ふふそんなかしこまんなくていいのに笑」
あぁ、可愛ええな
「叶奈...ってさ、翔也好きなん？」
思わず口に出してしまった、
なにやってんの、自分
叶「あ、わかりやすい？やっぱり笑
まぁ、そうだね、好き」
聞かなきゃ良かったなんて今更後悔しても遅くて
「...俺じゃだめ、かな」
困らせるだけか、
叶「え、」
「ごめんっ！これ、傘使って！じゃ！」
急に恥ずかしさが襲って
彼女に傘を半ば押し付けて雨の中を夢中で走った
違う、雨に濡れたかっただけや
そう言い聞かせた
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆにうに | 作成日時：2020年2月13日 22時
