ただそれだけで済ませた.かった。 (ページ11)

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ELEVEN ページ11

部活に行くと

もう皆揃っていた

港「Aーやほー」

「遅れてすいません、
純喜先輩と話してて」

港「そんなことはいいねんけどさ
新入生の仮入部今日からだって！
いやーどんな子来るかな？」

正直ドキッとした

ときめきの方じゃなくて

緊張の方

もしかしたら隆士が来るんじゃないかって

「楽しみですね！」

表向きに笑顔を作る

楽しみ

だけど

不安が

入り混じる

その時

ガチャっとドアを開ける音がした

＿『すみませんバスケ部ってここですか？』

初々しい声がした

港「そー！どうぞ入って！」

＿『そうだって！ほら"隆士"も入ろうぜ！』

隆士...

緊張で体が強張る

ドアから姿を見せた隆士は

隆士じゃない別人の様になっていた＿

短髪だった髪はウェーブのかかった髪になって

私より小さかった身長は私を追い抜かして

それでも皆と比べると小さいところが

変わってなくて、不思議な感覚になった

「隆士...？」

思わず声をかける

隆「...！A先輩、お久しぶりです」

声を聞くとあの頃の面影を感じ安心した

「あとで、話そう」

そう

約束をした