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あれからしばらく経って警察の方から事件の経緯などを話したあと、カンチョユンは正式に逮捕されることになった。
不正アクセスの件、熱愛報道や脅迫文などの一連のことについては全てカンチョユンがしたことだったと
マスコミにはそう説明した。
「これで一件落着って感じですね」
ナムジュンが資料を片手にそう言った。
図書館がOPENするまであと1ヶ月もない。
それまで何も無く安全に仕事をしたいところだけど。
「先代と、喧嘩なさったんですね」
僕と父はあの病院で話した時から顔も合わせていない。
学生時代は早く父さんみたいになりたくて勉強を頑張っていて反抗期なんてものは来なかったし
今まで父さんが大好きだったから喧嘩や言い合いになったりなんかしたこと無かった。
だからこういう時どうすればいいのか、分からない。
「僕は何も悪くないと思ってるよ」
「…お父様は社長に就任していた頃、この社長室でよく泣いていました。」
ナムジュンは懐かしむように空を仰いでそう言った。
僕はムスッと口を尖らせたまま耳を傾けた。
「ソクジン社長のお母様の写真を見つめて、"愛してる。"そう言って苦しそうによく泣いていました。」
父はおおらかで、寛大で、辛そうな顔もせず男手ひとつで僕を育ててくれた。
泣いた姿なんて1度も見た事なかった。
「先代は、社長のことも、社長のお母様のことも愛しています。」
「…ナムジュンは父さんの味方？」
「いえ、事実が曲がってしまってはいけないので。」
僕の意地悪な質問に対して誰も傷つかせずに答えられるのはナムジュンだけだろう。
僕は深いため息をついて天を仰いだ。
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彩心(プロフ) - るいさん» こんばんは。返信遅れてしまいすみません…大大スランプに陥ってしばらく小説から離れていました。そう言って頂けると本当に元気が出ます笑 頑張って続き書きますね(^-^) コメントありがとうございます！これからも見ていただけると嬉しいです(T_T) (2021年5月11日 1時) (
レス) id: 96b719c4dd (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - お話の雰囲気とても好きです！続きが気になります…！ (2021年4月14日 9時) (レス) id: d5dce8822e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩心 | 作成日時：2021年3月23日 20時
