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彼が迎えに来てくれた。
完全に部屋着の状態で髪が乱れてるを見て
急いで家を出てきたんだと思うと心が苦しかった。
でも何もかもに疲れてしまってありがとうとごめんなさいという言葉が出てこなかった。
「眠ってていいよ。」
車に乗ってから彼がそう言ってくれたけど、小さく頷いて特に反応出来なかった。
そんな様子を彼は察したのか、無闇に話しかけては来ず車内はいつもより静かだった。
「着いたよ。降りられる？」
ドアを開けてくれて肩を抱きかかえてくれた。
「ごめんね」
彼はそう言った。
謝らないといけないのは私の方なのに。
迷惑をかけてしまった。
こんなにも辛そうな表情にさせてしまった。
そんな自分に腹が立って仕方がなかった。
「僕がもっと早く気付いてたら…」
「……どうしてもっと早く来てくれなかったの」
私は自分の意に反してそんな言葉が口から出た。
違う、そんなことを言いたいんじゃない。
それなのに、1度言葉が出てしまえば止まらなくなった。
「あの時、ずっとジンのことを考えてたのに助けに来てくれなかった」
なんで？なんで私はそんなこと言うの。
分からない、全然、分からない
彼は本当に、今にも泣き出しそうな顔をして私を抱きしめてくれた。
「ごめんね。」
「きらい、ジンのこと。」
本当に、分からなかった。
絶対に違うのに、嫌いなわけないのに。
「うん、分かった。お風呂入っておいで。」
最低なことを言う私に反抗もせずただ抱き締めて髪を撫でてくれた。
こんな私の事なんて、突き放して欲しいのに全部受け止める彼に申し訳なくて
こんなことを言う自分が本当に嫌で
どうして酷いことを言ったのかも分からなくて
何に対してイライラしているのかわからなくて
感情がぐっちゃぐちゃになって
シャワーと一緒に涙が流れた。
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彩心(プロフ) - るいさん» こんばんは。返信遅れてしまいすみません…大大スランプに陥ってしばらく小説から離れていました。そう言って頂けると本当に元気が出ます笑 頑張って続き書きますね(^-^) コメントありがとうございます！これからも見ていただけると嬉しいです(T_T) (2021年5月11日 1時) (
レス) id: 96b719c4dd (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - お話の雰囲気とても好きです！続きが気になります…！ (2021年4月14日 9時) (レス) id: d5dce8822e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩心 | 作成日時：2021年3月23日 20時
